子どもは受検を通じてインターネット利用時の基礎知識を学ぶことができます。一方、保護者も受検することで、子どもとの基礎知識のギャップを把握することができ、検定結果をもとに子どもと保護者が話し合い、スマートフォンの利用ルールを決めることにも役立ちます。
~子どものインターネット利用時に必要な知識が確認でき、スマホを与えるタイミングの見極めや、家庭でのルールづくりに役立つ~
情報セキュリティソリューションを提供する株式会社カスペルスキー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川合林太郎、以下カスペルスキー)は、国立大学法人静岡大学(所在地:静岡県静岡市、学長:伊東幸宏、以下静岡大学)と共同で開発した「ジュニアスマホ検定」を、本日よりWebを通じて無償で提供します。
「ジュニアスマホ検定」は、小学校4年生から中学校3年生の子どもとその保護者を対象にした検定サービスです。スマートフォンなどでのインターネットの利用状況やモラル、セキュリティ、法などに関する質問を検定形式で実施します。子どもは受検を通じてインターネット利用時の基礎知識を学ぶことができ、一方、保護者も受検することで、子どもとの基礎知識のギャップを把握できます。検定結果をもとに子どもと保護者が話し合い、スマートフォンの利用ルールを決めることにも役立ちます。
昨今、小中学生によるインターネット利用の日常化に伴い※、ネット依存やネットいじめ、犯罪に巻き込まれるトラブルも増加していることから、スマートフォンをはじめとするインターネット端末を子どもに与えるタイミングの見極めやルールづくりなど、家庭での情報モラルの教育やインターネットセキュリティ対策への意識を高める取り組みが重要になっています。当サービスは、カスペルスキーのインターネットセキュリティ分野の知見と、静岡大学 教育学部 塩田真吾准教授の情報モラル教育の専門性をもとに開発されています。両者は、2015年5月19日に全国の小中学校を対象とした「情報モラル診断サービス」の無償提供を開始しており、「ジュニアスマホ検定」と合わせて、学校教育の現場と家庭教育の両面からインターネットを利用する子どもたちへの教育を支援していきます。
■ 小中学生と保護者向け「ジュニアスマホ検定」
- 対 象 :小学校4年生から中学校3年生とその保護者
- 概 要
:
- 検定は2種類あり、小学校4年生から6年生を対象にした「基本」は16問(受検時間は約10分)、中学生を対象にした「上級」は25問(同、約20分)が出題されます。
- 検定問題はインターネットの利用状況、モラル、セキュリティ、法関連の4ジャンルからランダムに出題されます。
- 受検結果が80点以上の場合は合格証書が画面上に表示され、印刷もできます。
- 受検履歴から理解度の確認や、正しい回答を学んだうえでの再受検も可能です。
- 保護者は受検することにより、子どもとの基礎知識のギャップを把握し、家庭でのルールづくりに生かすことができます。
- スマートフォン利用時のルール作成に活用いただけるテンプレートを用意しています。印刷して家庭内の目に付く場所に掲示することで、ルールを守った安全な使い方を意識することに役立てられます。
申し込み:「ジュニアスマホ検定」公式サイトよりお申し込みください。
https://www.sumaho-kentei.jp/
■ 画面サンプル
合格証書画面
受検結果が80点以上の場合、合格証書が画面に表示されます。
スマホ利用ルール画面
家庭で決めたルールを印刷することができます。
※ 平成26年2月に内閣府が発表した「平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、スマホ普及率は小学生で16.3%、中学生では49.6%です。
■ 静岡大学 教育学部 塩田研究室 塩田真吾氏 プロフィール
静岡大学 教育学部 学校教育講座 准教授。1981年生まれ33歳。早稲田大学大学院博士課程修了、博士(学術)。2009年より現職。専門は、教育工学、情報教育、授業デザイン。「社会とつながる授業」をテーマに、様々な企業と連携しながら「授業デザイン」について工学的に研究している。主な著書に、『企業とつくる授業』(2004)、『楽しく学ぶメディアリテラシー授業』2008)などがある。静岡県ネット安全・安心協議会 委員長、NPO法人企業教育研究会副理事長。