カスペルスキーラブス社は、Kaspersky Anti-Virus Personal Proのメンテナンスパック2をリリースした。大幅に機能が追加されている。
セキュリティソフトウェア開発の第一人者であるカスペルスキーラブス社は、Kaspersky Anti-Virus Personal 5.0のメンテナンスパック2 (MP2) をリリースした。この新しいバージョンでは、設計を見直し、プロセス管理や操作画面の機能追加を行い、ユーザーの使用感を大幅に向上した製品となった。
Kaspersky Anti-Virus Personal Proは、カスペルスキー製品の中でも高機能なアンチウイルス製品である。PCに詳しい上級者向けに開発され、使用方法に合わせた細かい設定が行える。ウイルススキャンの設定を詳細に設定することにより、必要な箇所は重点的に監視し、通常は軽快に動作させることも可能である。その他、カスペルスキーのサービスの特長である1時間に1回24時間体制のウイルスデータベースの更新にも対応している。Kaspersky Anti-Virus Personal Proのユーザーは、ウイルスからの攻撃に対し、安心してコンピューターを使用し続けられる。
メンテナンスパック2では、有害プログラムの取り扱う範囲の拡大である。今回のバージョンから、設定で簡単にスパイウェアの保護を有効にすることが可能である。スパイウェアとは、ユーザーの情報を盗み出すことが目的の、感染力を持たない有害プログラムである。IT業界がこのタイプの有害プログラムを区別して認識し始めたのが昨年ごろのことだが、カスペルスキー製品は、このタイプの有害プログラムを1996年には検知し、駆除の機能を搭載した。
さらに、メンテナンスパック2はインターネット上の攻撃から、コンピューターを保護する。アンチウイルスに内蔵した簡易ファイアーウォールで、ネットワークからの攻撃を検知し、保護を行う。
新しいバージョンの大きな変更として、ユーザーインターフェースを一新し、今まで評価の高かった使いやすさを更に向上した。プログラムの設定をユーザーの視点で見直し、直感で簡単に設定できるようになった。特に、ユーザーの定義した設定をファイルへ保存し、復旧することが可能となった。また、検知したウイルスのViruslist.comの参照機能も追加された。
ユーザーは、新しいバージョンをインストールすることにより、性能が向上したことをすぐに実感するであろう。まず、システムのリソース負荷が軽減され、軽快な動作を実感する。次に、検知したリスクウェア (VNCやPC Anyware等の、ユーザーが故意に入れたリモートツールの場合) の例外設定も簡易化され、余計な手順が整理された。例外の設定は、ファイル単位、フォルダ単位で簡単に指定が行える。最後に、リアルタイム監視モニターは一時停止が行えるが、その復旧時間も柔軟に設定できる (数分後、次回起動時など)。
また、新しいバージョンではウイルスデータベースの更新は大幅に改良された。今までもデータベースの更新を (何かトラブルがあった際) 直前まで戻すことは可能であったが、新バージョンでは更新のトラブルが発生した際は、自動的に前回のデータベースに復旧する。これにより、データベースの万が一のトラブルにも、完全に対応する。
新しいバージョンでは、既存の脆弱性や細かいバグも修正している。
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