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スパムメールと対処法をご紹介

スマートフォンを操作する人物

不快なスパムメールに悩まされずにいる人はほぼ皆無でしょう。一方的にメールを送りつけてくること自体が迷惑千万なだけでなく、その多くが詐欺メールであることも不愉快です。このガイドでは、スパムメールを受け取らずに済む方法やスパムメールやフィッシングメールの受信数を減らす方法をお教えします。

スパムメールとは

スパムメールとは、一方的に送りつけてくるメールのことです。一般的に、スパムメールは、別の携帯から送られてくるわけではありません。主としてコンピュータから発信され、こちらの携帯のメールアドレスやインスタントメッセージアカウントに送られてきます。オンラインで送るため、スパム業者にとっては安価で手軽です。無作為に抽出したり自動的に数字を組み合わせて生成するなどしてとにかくまとめて大量に送り、何件かでも反応があれば儲けものなのです。

ロボメールとは

ロボメールはスパムメールの一種ですが、無視しやすいため、迷惑度ではロボコールより低いと言えます。とはいえ、メール着信音が鳴って確認するとスパムメール、というのはやはり煩わしいことです。さらに悪いのは、スパムメールやロボメールが詐欺の序章にすぎず、スパム業者が、詐欺を働く目的でこちらの個人情報を聞き出そうと企んでいることです。

これらのメールによって、個人情報の窃盗に曝されることになり、誤って携帯にマルウェアをダウンロードしてしまうリスクも上昇することになります。また、携帯電話サービス事業者がテキストメールの受信に課金する場合には、余計な電話代を請求されることにもなりかねません。

スパムメールメッセージの例

スパムメールがすべて詐欺メールとは限りませんが、非常に多くが詐欺メールです。スパム業者は、さまざまなストーリーでこちらを欺こうとします。

よくあるのが次のようなものです。

•商品や賞金、ギフトカードやクーポンが当たりました。ただし、引き換えが必要です。

•低金利または無利子のクレジットカードを作れます。

•IRSやHMRCといった政府機関を騙り、払い過ぎがある、還付金を受けられるという内容。

•保護のためアカウントを停止しました。再開には手続きが必要です。

•奨学金完済のためのサポートが受けられます。

•あなたの信用報告書に否定的な情報があります。手数料を支払えば、この情報を削除できます。

•お客様のアカウントに不審な動きが検知されました。お客様自身でさらなる措置を講じる必要があります。

•お支払い情報に問題があります – お客様自身で何らかの措置を講じてください。

•配達荷物についての通知です – 配達時間帯を再設定してください(または、受け取りには手数料の支払いが必要です)。

•ご購入(お取引)について通知します。お心当たりがない場合は、ご返信ください。

•「手っ取り早く稼げます」や「個人事業を始めましょう」といった類のメッセージ。

偽のメールメッセージでは、多くの場合、「早急な対処が必要です」や「回答期限は2日間だけです」というように、切迫感を煽ります。

この種のメールでは、ギフトの獲得やオファーを受けるには、銀行口座やクレジットカードの情報、社会保障番号といった個人情報を明らかにする必要があると言ってくるのが一般的です。あるいは、より詳しい内容を確認できるリンクをクリックするよう促す場合もあります。リンクをクリックすると、偽のウェブサイトに誘導され、ログインすると、ログイン認証情報を盗み取られてしまいます。

携帯にマルウェアをインストールさせるSMSスパムメールもあり、このマルウェアによって、気づかぬうちに個人情報が盗み取られてしまいます。

スパムメールの見極め方

スパム業者はますます巧妙になって、正真正銘信頼できる筋からのメールであるかのように装います。また、匿名加工技術を使って、発信者番号として表示される名前を変えることも多くなっています。これが、いわゆる番号偽装です。それでは、どうやってスパムメールを見極めればいいのかとおっしゃるあなたに、スパムメール固有の特徴をお教えします。次のような特徴が見られれば、注意するようにしてください。

•突然の連絡。その組織がいつもどのように連絡してきていたか考えてみてください。これまでメールで連絡をもらったことがない場合は、その組織が送ったものかどうか直接問い合わせましょう。正真正銘信頼できる組織であれば、メールで唐突に連絡してきて、個人情報や財務状況を尋ねることはありません。

•スペルミスや文法上の誤りがある。素人が書いたような文章であれば、スパムメールの可能性が高いと警戒する必要があります。正真正銘信頼できる組織が、顧客に連絡する文章で一目でわかるようなスペルミスや文法上の誤りを犯すことはめったにありません。

•自らに関係する事柄かよく考える。例えば、荷物の発送に関する連絡であれば、注文したか、心当たりはあるか。賞金についての連絡であれば、何かのコンテストに参加したか。ギフトカードについての連絡なら、以前買い物をした先だろうか、というように自らに関わる事柄かどうかを見極めます。

オンライン詐欺であろうと、他の方法による詐欺であろうと、学ぶべき教訓は、上手い話には裏があるということです。

スパムメールはなぜ送られてくるのか

スパム業者はさまざまな方法で個人の携帯番号を入手し、SMSスパムメールや売り込みメールを送ります。

•数字を組み合わせて自動的に番号を生成する技術を使用する可能性があります— 新しい番号であっても、ロボコールもロボメールも受信する可能性があります。

•ソーシャルメディアサイトでは、利用者のデータを販売しています。人気のある、名の知られたソーシャルメディアプラットフォームは、利用者のオンライン活動を追跡し、その情報を広告主に伝えます。ソーシャルメディアで携帯番号を公表している場合、さまざまなマーケティングデータベースに取り込まれてしまっている可能性が高いでしょう。

•人は、オンラインフォームへの記入やコンテストまたはロイヤルティプログラムへの参加など、さまざまな理由から自分の携帯番号をネットで明らかにしてしまいます。携帯電話番号をネットで伝えれば、悪意ある者の手に渡ってしまう可能性もあります。

•米国にお住いの場合、800や888、900で始まる番号に電話をすることがあるかもしれません。これらの局番がつく番号に電話をすると、お使いの携帯番号が自動番号識別(ANI)システムで収集されます。ANIシステムは収集したあなたの番号を識別して保存し、あなたに関連する他のデジタルデータと照合するのです。

さらに、スパムメールに、たとえ誤りであっても返信してしまうと、あなたの携帯番号が有効な番号としてタグづけされ、他のスパム業者に販売されて、迷惑メールやSMSスパムメールがますます増える可能性が高まります。

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スパムメールを受け取った場合の対処法

1.    絶対に返信しない

どのようなスパムメールにも絶対に返信してはいけません。返信することは自分の存在を告げることであり、標的にされる恐れがあります。スパム業者は、「メール配信を解除するには『停止』と返信してください」などと言葉巧みに返信させようとします。そんな言葉に乗ってはいけません。返信すれば、さらに多くのスパムメールや迷惑電話を受信することになるでしょう。絶対に返信しないのが得策です。

2.    絶対にリンクをクリックしない

スパムメールに貼りつけられたリンクをクリックすると、明らかにお金や個人情報を盗み取る目的で作られた偽のウェブサイトに誘導される可能性があります。場合によっては、そのウェブサイトからマルウェアに感染させられ、携帯を監視されるだけでなく、携帯のメモリー容量が奪われて携帯のパフォーマンスも低下します。

3.    絶対に個人情報を明かさない

銀行や政府機関といった正真正銘信頼できる組織が一方的に送りつけるメールで個人情報や財務情報を尋ねることはありません。ですから、個人情報を十分に注意して保管し、ネットで個人情報を明らかにする方法についてよく吟味するようにしてください。アカウント情報を「更新」または「確認」してくださいと言ってくるメールは警戒するようにしてください。

4.    組織のウェブサイトに直接アクセスする

送られてきたメールが本物かどうか判断できない場合の最善の方法は、その組織に直接連絡を取ることです。検索エンジンでウェブサイトを検索し、検索エンジンの結果のページから直接サイトにアクセスするか、アドレスバーにURLをタイプしてアクセスします。もしくは、電話番号を調べて電話で確認するという方法もあります。

5.    スパム業者を報告する

英国では、7726(携帯電話のキーパッドを使うとSPAMとなる)に迷惑メッセージを送ることで、携帯電話事業者にスパムメールやロボメールを報告できます。発信元の番号がわかる形で送る必要があります。この報告方法は、主要ネットワークプロバイダにとって有用です。報告に感謝する自動返信メールが届き、必要に応じて追って指示がある場合もあります。7726にメールを送るのに料金はかかりません。

使用しているメッセージングアプリでもスパムメールの報告が行えます。迷惑メールまたはスパムメールを報告する他の方法も探してみてください。

iPhoneに送られてくるスパムメールや迷惑メールを報告する方法

Androidに送られてくるスパムメールや迷惑メールを報告する方法

6.    苦情を申し立てる

ユーザーの同意を得ることなく一方的に売り込みのメッセージを送りつけることは違法です。苦情申し立ての手続きの詳細は管轄によって異なります。いくつか例を挙げます。

•米国では、連邦取引委員会(FTC)に苦情を申し立てることができます。

•英国では、英国個人情報保護監督機関に苦情を申し立てることができます。

•オーストラリアでは、通信メディア庁に苦情を申し立てることができます。

スパムメールをブロックする方法

簡単な2つの方法でスパムメールをブロックできます。1つは電話番号を着信拒否にする方法です。もう1つは、モバイルデバイスのスパムフィルタを使用する方法です。

番号を着信拒否にする

モバイルデバイスのメーカーや機種、オペレーティングシステムによって細かな設定は異なりますが、番号の着信拒否は簡単に行えます。ただし、スパム業者は、番号を偽装して、毎回表示が異なる番号からメールを送りつけてくることを忘れないでください。このため、手作業で行う着信拒否設定は面倒になります。

iPhoneでショートメッセージを着信拒否するには

•着信拒否したい番号から送られたショートメッセージを開き、送信者の番号をタップします。

•「情報(i)」をクリックします。

•「詳細」画面で着信拒否したい番号をクリックし、「Block this Caller(この発信者を着信拒否する)」、次に「Block Contact(連絡をブロックする)」を選択します。

Androidでスパムメッセージを着信拒否するには

•Androidで電話アプリを開き、右上隅の三点リーダーアイコンをタップして、「設定」を選択します。

•「Block numbers(電話番号を着信拒否する)」をタップします。

•不明の発信者や新着または連絡先リストから着信拒否する番号を探します。

•着信拒否したい番号を選択するか、番号を入力します。

不明の送信者をフィルタリングする

お使いのモバイルデバイスのスパムフィルタを使う方法でも、スパムメールやロボメールの受信を減らせます。

iPhoneで受信するスパムメールをブロックするには

•「設定」アプリを開き、「メッセージ」をタップします。

•ページをスクロールダウンして、「Filter Unknow Senders(不明の送信者をフィルタリングする)」を見つけます。

•このボタンを右にスワイプしてオンにします。連絡先リストにない番号からのメッセージがすべて、「フィルタ」の一覧にある「不明の送信者」にフィルタ処理されます。

Androidで受信するスパムメールをブロックするには

•「メッセージング」アプリを開き、画面右上隅の三点リーダーアイコンをタップします。

•「設定」 –> 「スパム保護」をタップします。

•画面をスクロールダウンして、「スパム保護を有効にする」を見つけます。

•このボタンを右にスワイプしてオンにします。

ヒント:スパムメールから自分で自分を守る方法

必要な場合を除き、ネットで携帯番号を明らかにしない

オンラインフォームで携帯番号の記入を求められることがよくありますが、送信した情報がマーケティングリストやデータベース取り込まれてしまうことが少なくないということを忘れないでください。携帯番号の記入が必須でない限り、記入を避け、勝手に送りつけられてくるメールや一方的にかかってくる電話を減らすようにしましょう。

携帯番号を公開しない

FacebookやTwitterといったソーシャルメディアのプロフィールに携帯番号を載せないようにします。

携帯電話の請求書に注意を払う

携帯電話の請求書を定期的に確認しましょう。不適切と思われる料金の請求があった場合は、ネットワークキャリアに連絡し、気づかないまま携帯からスパムメールが送受信されていないか確認します。

携帯電話事業者が電話着信拒否サービスを提供しているか確認する

主要携帯電話事業者の多くは、不明の発信者からの電話を一定期間着信拒否できるサービスを提供しています。NomoroboやRobokiller、TruecallerやTrapCallといったサードパーティアプリでもスパムメールをブロックできます。ただし、これらのアプリを使う場合、これらのアプリとデータを共有することになりますので、心に留めておいてください。

「電話お断りリスト」に自分の電話番号を登録する

国によって方法はさまざまですが、米国では、連邦取引委員会が「National Do Not Call Registry(電話お断りリスト)」を運用しています。これに登録することで、ユーザーは、望まないメールや売り込みの電話を受信することを拒否できます。ただし、スパム業者が個の登録を遵守することはなく、お構いなしにスパムメールを送り続けてくるということを忘れないでください。

携帯電話向けのウイルス対策保護を利用する

個人情報の大半がスマートフォンやタブレットに保存されているため、モバイルセキュリティを利用して個人情報を保護することをおすすめします。カスペルスキー インターネット セキュリティなら、疑わしいアプリやウェブサイト、ファイルをブロックでき、スパイウェアに感染させて監視するための電話やメールもブロックできます。また、機械学習によって、新たに発生する脅威にも対処できます。

スパムメールや勝手に送りつけてくるショートメッセージは実に煩わしいだけでなく、多くの場合、詐欺の序章に過ぎません。これまで同様、意識を高めるとともに、サイバーセキュリティ対策であるウイルス予防を習慣づけていくことが危険にさらされないカギになります。

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