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インターネットの安全性:子供とティーンエージャーのための年齢に基づくガイドライン

インターネットを利用する10代の子供

最近は誰でもウェブサイトを使用する時間が増えていますが、子供やティーンエージャーも同じです。親としては、子供が安全にネットを利用してほしいと願います。インターネットでは気を付けることが多々あります。情報を盗み出すウイルスやハッカーだけでなく、ネットいじめや不適切なコンテンツ、子供やティーンエージャーを標的にする性犯罪者もネットには存在します。

子供やティーンエージャーは、学校の宿題の調査、教師や他の児童・生徒との連絡、インタラクティブなゲームのプレイ、その他さまざまなことでインターネットを使う必要があります。インターネットは学習して交流する素晴らしい場所になりますが、親は子供がネットで何を見聞きしているのか、誰と会っているのか、自分について何を共有しているのか把握しておく必要があります。子供が安全にインターネットを使用するために実行できる、ガイドラインをいくつかご紹介します。

一般的なガイドライン

子供やティーンエージャーは成長するにつれて、さまざまな方法、多様な目的でインターネットを利用するようになります。しかし、すべての年齢の子供やティーンエージャーにとって、守っておくべき一般的なガイドラインもいくつかあります。

ユーザー名とパスワードを安全に維持する

子供が利用する多くのウェブサイトでは、ユーザー名とパスワードが必要です。子供がこの情報を他の人に渡さないよう、念を押してください。友達に伝えることもNGです。害を与える意図はないこともありますが、他愛のないいたずらでも一歩間違えば、トラブルに巻き込まれかねません。ユーザー名とパスワードは秘密にし、他の人に知られた可能性があると思われる場合は必ずパスワードを変更してください。

パスワードを時折変更する

パスワードを秘密にするよう子供に何度も念を押すほか、時々、パスワードを変更するとよいでしょう。データ漏洩は常に発生しており、パスワードが漏れると、ID盗難の脅威や他のサイバーセキュリティの問題にさらされます。アカウントで3~6か月ごとにパスワードを変更するスケジュールを立てるか、アカウントやプラットフォームでハッキングやデータ漏洩が報告された場合にパスワードを変更してください。パスワードマネージャーを利用すると、インターネットでのパスワードをすべて追跡でき、子供がパスワードを見つけやすくなります。

個人情報をインターネットで提供しない

子供は決して本名、住所、近隣地域、電話番号などを、インターネットで他の人に伝えてはなりません。大切なのは、性犯罪者に見つけられる可能性のある情報を決して渡さないということです。学校名やスポーツチームなどのわずかな詳細でも、IDを解明するには十分です。見知らぬ人が連絡できるソーシャルメディアのプラットフォーム等のサイトを子供が使用している場合は、必ず子供がこの情報を秘密にすべきだとわかっているか確認してください。

ソーシャルメディアでは目を光らせる

ソーシャルメディアのプラットフォームでは、子供は特に注意して慎重に行動する必要があります。インターネットは広大ですが、恥ずかしい写真や失礼なコメント、個人情報は明白な軌跡を残し、恒久的に残ることもあります。インターネットに投稿するものはすべて、あっという間に公表され誰でも閲覧できることを子供にもう一度説明してください。プライベートなアカウントでも漏洩してしまったり、ハッカーに攻撃されることがあります。何年も経ってから子供に悪影響が出ないよう、投稿については常に注意するよう子供に促しましょう。

信頼できるサイバーセキュリティソリューションを使用する

カスペルスキー セーフキッズは、インターネットの使用中、お子様を保護する上で役立ちます。お子様のあらゆるデバイスで利用できます。子供のデバイス上のアプリのほか、レポートを表示したり設定をカスタマイズしたりできる携帯電話のアプリが含まれています。ペアレンタルコントロールが組み込まれており、デバイスごとに子供のスクリーンタイムを管理することも可能です。

年齢条件を確認する

多くのアプリとウェブサイトには、アカウントの設定、参照、メンバー登録に関して独自の年齢制限があります。ただし、問題なのは、そのようなサイトのほとんどが実際に年齢を確認していない点です。たとえば、Facebook、Snapchat、Myspaceは13歳以上のユーザーのみが利用できるのですが、子供でも年齢を詐称すればサインアップできます。

位置情報共有について説明する

最近では、ほぼすべてのアプリとウェブサイトに何らかのジオタギングまたは位置情報共有機能があります。この条件に同意したり、知らないうちに位置情報共有を許可するポップアップボックスをクリックしたりしないように、子供は位置情報共有の危険性を理解しておく必要があります。位置情報を公表してしまうと、あらゆる種類の危険につながる可能性があります。インターネットの性犯罪者に見つけられたり、ID盗難のリスクにさらされます。アプリで位置情報を共有するよう要請された場合は、それが何を意味するのか、子供が理解していることを確認してください。

インターネットの使用ルール一覧を作成する

あらゆる年齢の子供でインターネットの使用を管理する最適な方法のひとつは、子供と話し合い、その子供のニーズに適したインターネット使用ルールの一覧を作ることです。子供やティーンエージャーに適したサイトを紹介したり、ルールを設ける重要性を説明できるほか、インターネットで見つけたことについて不安や脅威を感じた場合は相談するよう促すことができます。境界線を定めても構いませんが、現実に即したものにしてください。

オンラインのルールも使用する

他人にしてほしいと思うことを自ら実行するというルールは対面のコミュニケーションだけではなく、オンライン上でも当てはまることを子供に説明してください。オンラインで他の人と交流したりコメントしたりする際、子供は親切かつ礼儀正しく行動すべきであり、誰かの面前では言わないようなことをテキストで言うべきではありません。これは、匿名で投稿する場合も同じだと教えてください。意地悪なことや、あからさまな内容を投稿することは、他の人の感情を傷つけ、配慮に欠けるだけでなく、その子供自身の評判もおとしめる可能性があります。

ペアレンタルコントロールを設定する

お子様が使っているすべてのデバイスで年齢に適したレベルのペアレンタルコントロールを設定し、再確認してください。このようなコントロールは、子供がインターネットで不適切なコンテンツにアクセスすることを防ぐ上で役立ちます。このコントロールは複数の方法で利用できます。たとえば、年齢に適したコンテンツにのみアクセスしていることを確認したり、使用時間を設定したりできるほか、アクティビティの監視や個人情報の共有防止も可能です。また、ペアレンタルコントロールに加えてフィルタリングとモニタリングも使用できます。これを定期的にチェックして、ソフトウェアがアップデートされていることなども確認しましょう。

ウイルス対策ソフトウェアを実行する

ペアレンタルコントロールのほか、すべてのデバイスでウイルス対策ソフトウェアを実行してください。このようなソフトウェアは、インターネットを利用できるデバイスを脅威から保護できるほか、システムへの潜在的な脅威を検出して破壊したり、警告したりすることができます。ウイルス対策ソフトウェアは最新の脅威にも対応しており、常に登場している新たなウイルスもキャッチできます。

フェイク広告について説明する

インターネットで遭遇する可能性のあるアドウェアや他のフェイク広告詐欺について、お子様に説明してください。このような広告の中には本物に似ており、子供にフェイクアプリをダウンロードさせたり、懸賞に応募させたり、無料製品の代わりに個人情報を提供させたりするものもあります。また、友人と共有したりソーシャルネットワークに投稿したりするためのリンクのカタチで提供されることもあります。このタイプの広告や詐欺があることを理解していれば、インターネットで遭遇しても子供がだまされる可能性は低くなります。

知らない人と実際に会うことについて子供に教える

親が同伴するのでない限り、子供は決してオンラインで知り合った人と実際に会うべきではありません。オフラインで知らない人と交流しないよう子供に教えてください。インターネットの性犯罪者やサイバーいじめは偽装する可能性があり、オンラインで見つけた人と話していることに子供が気付かないこともあります。

インターネットの閲覧履歴を確認する

どんな年齢でも、定期的にブラウザの閲覧履歴をチェックし、子供がどのようなサイトにアクセスしているのかを確認することをおすすめします。設定で履歴のトラッキングを有効にし、インターネットを利用できるデバイスすべてで確認してください。怪しげなサイトを見つけたら、それについて子供に質問しましょう。インターネット使用のモニタリングについては子供に事前に伝えておき、子供がこっそり監視されていると感じないようにしてください。

インターネットを利用する10代の子供

年齢に適したガイドライン

一般的なガイドラインのほかにも、インターネットに関して留意すべき各年齢層に適したガイドラインがあります。

2~4歳

•インターネットをひとりで使わせない

•実際のものでも架空でも怖い画像は見せない

•リンクをクリックしたりフォローしたりさせない

•コンピューターの使用時間を制限する

•年齢に適したゲームや教育プログラムで基本的なコンピュータースキルを教える

5~7歳

•ひとりでインターネットや携帯電話を使わせない

•実際のものでも架空でも怖い画像は見せない

•リンクをクリックしたりフォローしたりさせない

•ペアレンタルコントロールが可能な、子供に適した検索エンジンを使う

•年齢に適したフィルターを設定する

•インターネットの使用時間を制限する

•親が一緒に作成したお気に入りリストのサイトのみに使用を制限する

•インターネットに接続されているデバイスは、親の目が届く家の中の公共エリアに置く

•IM、電子メール、チャットルーム、モバイルインターネット、テキスト、写真・動画メッセージ、掲示板へのアクセスをブロックする

•インターネットでは決して個人情報を提供しないよう教える

8~10歳

•インターネットを何に使いたいのか子供と話し合う

•インターネットの危険性について子供に教える

•決して個人情報を提供しないよう教える

•怖い画像を避ける

•インターネットで友達と適切に交流する方法を子供に教える

•オンラインで不安に感じることを見つけた場合は相談するよう促す

•インターネットを使用している子供のそばに寄り添う、または親が承認したサイトのみに使用を制限する

•インターネットに接続されているデバイスは家の中の公共エリアに置く

•年齢に適したペアレンタルコントロールを設定する

•フィルタリングやモニタリングツールを使用する

•子供に適した検索エンジンを使用する

•IM、チャットルーム、または年齢がもっと上の人を対象にしたSNSの使用を許可しない

•親と同じ電子メールアドレス、または親が共有している専用のアドレスを子供に使わせる

•インターネット上の行動について親に率直に話すよう子供に促す

11~13歳

•インターネットに接続されたデバイスを子供の部屋に置かない

•年齢に適したペアレンタルコントロールを設定する

•フィルタリングやモニタリングツールを使用する

•インターネットが有効なデバイスすべて(携帯電話、ゲーム機、iPod、PDAなど)について把握する

•インターネット上での行動と、出会った人たちについて話すよう子供に促す

•親の許可がない限り、決して個人情報を提供しないよう子供に教える

•インターネットで知り合った人とは決して実際に会わないよう子供に教える

•子供の電子メールとIMアカウントに親がアクセスできるようにする

•IMの相手は親が承認した友達に限定する

•チャットルームへのアクセスをブロックする

•インターネットで知らない人と話すことについて子供に教える

•倫理的でないインターネット上の行為について子供に教える(いじめ、噂を広めること、脅し、汚い言葉の使用など)

•ブラウザの閲覧履歴をチェックして、子供のオンライン行動をモニタリングする

•ソーシャルプラットフォームの年齢制限に従う(たとえば、MySpaceとFacebookの場合は13歳)

•TweenLandやClubPenguinなど、年齢に適したサイトを使うことを奨励する

•親の許可なしに子供が写真や動画を投稿することを許可しない

14~18歳

•家庭内でのインターネット使用ルール一覧を作成する

•年齢に適したペアレンタルコントロールを設定する

•フィルタリングやモニタリングツールを使用する

•十代が使用しているメッセージングアプリについて把握しておく

•コンピューターのほかにも、携帯電話やゲーム機、iPod、PDAなど、インターネットが有効になっているデバイスについて留意する

•インターネットが有効なデバイスは家の中の公共エリアに置き、子供の部屋には持って行かせない

•インターネットで出会った友達やオンラインアクティビティについて子供と話し合う

•見知らぬ人をIMリストに入れないことについて子供と話し合い、一緒に友達リストを作成する

•インターネットの友達に会う場合は、」親の承認を求めることをルールにする

•子供がインターネットで知り合い、まだ会ったことのない人に会う場合は同伴する

•個人情報を提供しないことについて子供に教える

•倫理的でないインターネット上の行為について子供に教える(いじめ、噂を広めること、脅し、汚い言葉の使用など)

•インターネットで電子メールアドレスを提供したり、迷惑メールに返信したりしないように教え、子供を詐欺から守る

•著作権法や他の責任あるインターネット上での行為について子供に教える

•子供がインターネットで行う金銭的な取引を監視する(品物の注文、購入、販売など)

•不適切な内容や望ましくない性的なコメントをインターネット上で受け取った場合は、親に話すよう促す

•インターネットからファイルをダウンロードする前に注意すべき点や質問すべき点について教える

•ブラウザ履歴をチェックし、子供がどのサイトにアクセスしているのか確認する

インターネットで子供の安全を確保することは、現実の世界で交流する際に子供の安全を守ることと同じくらい重要です。最近では子供がインターネットを使用したがる理由、または使用する必要のある理由は多々あります。学校の宿題、バーチャルイベントへの参加、課外活動、友達とのインタラクティブなゲームなどです。インターネットは豊かな情報源になり、友達と遊ぶエキサイティングな場にもなりますが、子供はこれを安全に使用し、遭遇する可能性のある危険を回避する方法を把握しておく必要があります。

インターネットを安全に利用するためには、インターネットを使用する方法と理由について子供と常に話し合い、子供を守るための安全ルールを設定してください。子供がインターネットを使う理由、交流している相手、アクセスしているサイトを把握しておくことは、安全を確保する上で重要です。また、ネットサーフィンのリスク、安全に礼儀正しくインターネットで交流する方法、不適切なものに遭遇した場合の対処法を子供に教えておくことも不可欠です。

お子様と話し合い、保護ツールを利用し、お子様の行動をモニタリングしてください。カスペルスキーを利用すれば、マルウェアやスパイウェア、トロイの木馬などインターネットの潜在的な脅威を最小限に抑えられます。また、カスペルスキーはVPNでデータを安全に保ちながら、オンライン決済に対して銀行レベルの保護を提供します。カスペルスキーがインターネットの潜在的な脅威からご家族をどのように守れるのか、ご検討ください。

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