Android向けのカスペルスキー製品の統計データを分析したところ、1か月間で約2万3,000台のAndroid端末が紛失または盗難に遭った可能性があることが明らかになりました。スマートフォン端末の紛失・盗難を防ぐために適切な保護を推奨しています。
~スマートフォン端末の紛失・盗難を防ぐために適切な保護を推奨~
[本リリースは、2018年8月9日にKaspersky Labが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]
Android向けのカスペルスキー製品の統計データを分析したところ、1か月間で約2万3,000台のAndroid端末が紛失または盗難に遭った可能性があることが明らかになりました。この統計は、2018年6月13日から2018年7月12日までの期間、カスペルスキー インターネット セキュリティ for Androidのユーザーによって全世界から送信された、盗難・紛失対策機能が起動した数に基づいて算出しています。
また、Kaspersky Labが行った別のオンライン調査結果※1によると、世界全体の回答者のうち4%が端末の紛失または盗難を経験しています。端末の紛失・盗難経験者のうち半数以上(57%)が該当端末をAndroidスマートフォンと答えており、その後にノートパソコン(29%)、iPhone(21%)と続きました。紛失・盗難にあった端末は平均485米ドルの価値があると回答しており、買い直しのコストもユーザーにとって大きな負担になります。
現在は、個人でも効果的な盗難・紛失対策ツールを利用して、簡単に携帯端末の紛失時にアラーム機能をオンにしたり、遠隔操作による端末のロックやGPS機能で追跡したりもできます。しかし紛失や盗難のリスクが高まっている中で、こうしたセキュリティ対策が利用できるにも関わらず、Kaspersky Labの別の調査結果※2では、端末の保護のために盗難対策機能を利用しているユーザーはわずか22%しかいませんでした。
Kaspersky Labの製品マーケティング担当ヴァイス・プレジデント、ドミトリー・アリョーシン(Dmitry Aleshin)は、次のように述べています。「これらの調査結果では、いかに多くの端末が将来的に紛失するかが示されています。特に2万3,000台という数字は、カスペルスキー製品の盗難対策機能をオンにしているAndroid端末に限定した数値ですから。夏休みでもあるこの時期、端末をいかにリスクから守るかを考えることが不可欠です。盗難対策による保護は非常に使いやすく、簡単にインストールできるため、当社はすべてのユーザーに対して、端末の保護を検討して、セキュリティで保護された安全な夏を過ごされるようにアドバイスします」
株式会社カスペルスキーのコンシューマ テクニカル エヴァンゲリスト、保科貴大は次のように述べています。「多くの人が国内外へと旅立つ夏休みシーズンになりました。休暇中の出来事を写真や動画で記録する方も多く、大切な思い出はスマートフォンに蓄積されていくのではないでしょうか。Kaspersky Labが昨年、世界で実施した個人ユーザー向けのインターネット調査※2では、18%が旅行中の写真や動画はデバイスに保存されているデータの中で最も大切なものであると回答しています。一方、デバイスの紛失または盗難にあった場合、28%が休暇の大切な写真を復元することはできないとも答えています。
また、今回の統計データはAndroid端末が対象でしたが、Kaspersky Dailyのブログ記事には、巧妙な手口でiPhoneが盗まれた事例もあります。移動が多いこの時期、端末の置き忘れや盗難にはくれぐれも注意し、端末やデータの保護を適切にし、休暇中の思い出を大切にしていただきたいと思います」
■参考情報
iPhoneを2度盗まれた話
https://blog.kaspersky.co.jp/how-they-stole-my-iphone/21177
※1 2018年1月にKaspersky LabがB2B Internationalと共同で実施したオンライン調査。調査対象は31か国17,418人。
※2 2017年8月にKaspersky LabがB2B Internationalと共同で実施したオンライン調査。調査対象は32か国21,081人。