この新しいアプローチは、スマートホーム機器の保護に対する消費者ニーズに応える通信事業者を支援するもので、悪意あるサイバー攻撃、盗聴や盗撮など、さまざまな脅威に対する包括的な保護を提供します。
[本リリースは、2021年9月6日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]
Kasperskyはこのたび、スマートホーム機器を保護する新ソリューション「Kaspersky Smart Home Security」をグローバルで提供開始します※1。この新しいアプローチは、スマートホーム機器の保護に対する消費者ニーズに応える通信事業者を支援するもので、悪意あるサイバー攻撃、盗聴や盗撮など、さまざまな脅威に対する包括的な保護を提供します。本ソリューションは、通信事業者がホームルーターにインストールするLinuxアプリケーションと、エンドユーザーがスマートホーム機器のセキュリティ保護を管理するためのモバイルアプリで構成されています。
昨今では、単体のスマートデバイスから、ネットワークに接続した複数のデバイスで構成されるコネクテッドエコシステムへとシフトしています。特に、IoT(モノのインターネット)デバイスの市場は、2017年から2019年の平均前年比成長率と比較して、2020年には23.1%という大幅な成長を遂げており※2、このようなエコシステムをさまざまなサイバー脅威から包括的に保護する必要性を浮き彫りにしています。例えばある調査レポートでは、IoTデバイスに対する攻撃の件数は、2020年はマルウェアに感染したネットワークデバイス全体の32.72%を占め、2019年の16.17%の2倍※3となったことを報告しています。
図:スマートホーム機器のセキュリティに関する心配とKaspersky Smart Home Security導入イメージ
Kaspersky Smart Home Securityは、マルウェアの感染、盗聴や盗撮、パスワードの漏えいなど、さまざまな脅威から個人ユーザーとその家庭を保護するために設計されています。このソリューションは、通信事業者がホームルーターにインストールするLinuxアプリケーション(IoTセキュリティエージェント)と、エンドユーザーがスマートホームデバイスのセキュリティ保護を管理するためのモバイルアプリ(AndroidとiOSに対応)とで構成されています。
主な機能:
・ホームルーターへの侵入防止機能:アンチウィルスによるファイルスキャン、総当たり攻撃のブロック、悪意あるURLのチェック、インターネットポートやプロトコルの監視を行います。
・セキュリティチェック:ホームルーターや接続デバイスのパスワードが漏えいしていないかどうかをチェックし、ユーザーに通知します。また、ルーターや接続デバイスのオープンなポートとプロトコルを手動でチェックできる機能を備えています。
・ペアレンタルコントロール:子どもの保護者向けに、インターネット利用時間の設定機能を提供します。夜間など望ましくない時間帯の利用を制限することができます。また、URLフィルタリング機能によって、不適切なウェブサイトへのアクセスを防ぎます。
Kaspersky カスタマイズド
& テクノロジー プロダクトマネジメント部の責任者、オレグ・ネフストルーエフ(Oleg
Nevstruev)は次のように述べています。「スマートホーム機器の人気は年々高まっており、これらのハッキングを目的とした攻撃の種類や数も増えています。このことが一時的な流行ではなく当たり前のものになっていくと考えると、スマートホーム機器には、さまざまな脅威に対する包括的な保護が1つのソリューションで対応できることが求められます。私たちは、通信事業者の皆様がお客様からのスマートホーム機器保護への需要に応える際に、Kaspersky Smart Home Securityが役立つと確信しています」
Kasperskyグローバル xSPプロジェクトの責任者、アレクセイ・グロムイコ(Alexey Gromyko)は次のように述べています。「このソリューションは、世界中の通信事業者の皆様との長年にわたる協働の集大成です。エンドユーザーを保護し、家庭用IoTエコシステムの現状の保護レベルについて詳細な情報を提供します。通信事業者の皆様は、お客様がすでに利用されている顧客宅内機器を使用する必要がありますが、この要件が考慮された設計になっています」
※1 日本における当ソリューションのご提供、詳細については、カスペルスキー
ビジネスアライアンス営業本部にお問い合わせください。
※2 出典:Fortune Business Insights (英語)
※3 出典:NOKIA社 「Threat Intelligence Report 2020」(英語)。Infections by Device(Android、Windows/PC、Other(IoT)、iPhone)に占めるOther(IoT)の割合。