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AGCグループのドイツ工場が、Kasperskyの産業向けソリューションでサイバーセキュリティをさらに強化

2020年7月22日

産業用制御システム(ICS)のセキュリティ体制をさらに強化するため、AGC Glass Germany GmbHは、導入済みの産業向けサイバーセキュリティソリューションKaspersky Industrial CyberSecurityとインダストリー4.0プラットフォームであるTomorrow Connectを統合しました。

[本リリースは、2020年7月9日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]

AGC Glass Germany GmbHは、産業用制御システム(ICS)のセキュリティ体制をさらに強化するため、導入済みの産業向けサイバーセキュリティソリューションKaspersky Industrial CyberSecurityインダストリー4.0プラットフォームであるTomorrow Connect統合しました。これは2年の間、同社がKasperskyと技術的な協力体制を結んできた成果を受け、さらに大きなメリットを享受するために、より効果的な機能を加える拡張を決定したものです。同社のような標準化した手順で大量生産を行う製造業では、製造プロセスが安定していることが非常に重要です。製造の遅れや、製造ラインの停止といった事態は、高額な違約金の支払いにつながる可能性があります。このような事態への対策として、同社はインダストリー4.0プラットフォームのTomorrow Connectとその工業用アプリケーション(eApp)を使用して、製造プロセスの安定稼働ならびに設定値からの逸脱に関する情報をリアルタイムで収集しています。

インダストリー4.0プラットフォームのTomorrow Connectは、Tomorrow LabsがフラウンホーファーIPAや機械メーカーと共同して開発したものです。このプラットフォームはさまざまなメーカーのマシンデータおよびERPデータを収集、結合、可視化し、複数部署や社内全体の情報を1つにまとめて、透過的で自律的な生産を促進します。AGC Glass Germanyは、グループ内で生産された自動車用ガラスパネルを加工し、熱センサーや雨センサーの取り付け、あるいはシーリング材による密閉処理など顧客ごとのニーズに合わせてカスタマイズしています。

課題と背景
数多くの製造設備がネットワークで接続されるようになり、サイバー攻撃に対する弱点も急激に増加しています。このような弱点は、重大な経済的損失を引き起こすだけでなく、企業の長期的なイメージダウンにつながりかねません。これこそが、AGC Glass Germanyが充実したサイバーセキュリティソリューションの重要性を認識している理由です。サイバーセキュリティソリューションの導入は、製造の中断リスクの軽減やサプライチェーンの確保、規制コンプライアンスの順守といったビジネス上のメリットをもたらします。

AGC Glass Germanyの工場長、Jan Houben氏は次のように述べています。「Kasperskyを技術パートナーに選んだのは、産業向けサイバーセキュリティのベンダーとして広く認められているためです。深い専門性とリサーチ力、ソフトウェアだけでなく脅威インテリジェンスや脆弱性評価を提供する点でも、完全に納得できる選択でした」

より強力な統合と新機能
AGC Glass Germanyは、セキュリティ体制を強化するために、産業用制御システム(ICS)を保護するソフトウェア製品群、Kaspersky Industrial CyberSecurity(KICS)を導入しています。KICS for Nodesは、ICS/SCADAサーバー、HMI、工業用ワークステーションを、ヒューマンエラーや一般的なマルウェア、標的型攻撃、妨害行為などによって引き起こされるさまざまなサイバー脅威から保護します。KICS for Networksは、産業用通信プロトコル(Modbus、IECスタック、ISOなど)のレイヤーで動作し、高度なDPI(ディープパケットインスペクション)技術を使用して生産に関わるトラフィックに異常がないか分析するほか、アセットディスカバリーやネットワークマップの可視化が行えます。

同社はKaspersky Industrial CyberSecurityを2年間利用した結果、そのプロジェクトの拡張を決定しました。既に利用しているKICS for NodesおよびKICS for Networksを最新版にし、Kaspersky Industrial CyberSecurityとTomorrow Connectとを統合しました。その結果、次のような新機能とサイバーセキュリティのフレームワーク全体でのメリットが得られました。

  • 工場長が確認するダッシュボードに、リアルタイムの製造テレメトリとサイバーセキュリティの状態を表示
  • Kaspersky Industrial CyberSecurityによる、製造テレメトリがセキュリティ侵害されていないことの保証、およびエンドポイントのセキュリティ侵害と異常の検知
  • Kaspersky Industrial CyberSecurityによる、DPIを使用した技術的なプロセスでの違反検知、また、これによる生産プロセスでのミスの回避と製品品質の確保

生産の継続性とサイバーセキュリティ全体における信頼性強化
KasperskyはTomorrow Labsとの協力により、AGC Glass Germanyのニーズに合わせてKaspersky Industrial CyberSecurityの製品を最新版にし、適合させることができました。これにより、AGC Glass Germanyは潜在的な産業用制御システムに対するサイバー脅威から完全に保護されると同時に、このような脅威に迅速に対応することが可能になりました。さらに、Kasperskyの製品を利用することで、Tomorrow Connectへのデータ転送の整合性も保証されます。今回の拡張と強化は、生産の継続性とセキュリティに対する信頼性を向上させ、サプライチェーンのパートナーからの信用も一段と増す結果となりました。

Jan Houben氏は次のように続けます。「Kaspersky Industrial CyberSecurityはモジュールシステムをベースにしており、当社独自の要求と固有のインフラに合わせて調整することができます。このソリューションにより、技術的なプロセスでの運用継続性に影響を与えることなく、全ネットワークレベルでのサイバーセキュリティが確保できます」

※ インダストリー4.0とは、サイバーフィジカルシステムの活用によって製造現場の生産性を向上させる技術コンセプトで、ドイツ政府の国家プロジェクトとして提唱、推進されています。

AGC Glass Germany GmbH について
AGC Glass Germany は2003年以来、BMW、フォルクスワーゲン、メルセデス、ボルボ、オペルといった主要メーカー向けに自動車用ガラスを生産しています。ドイツのメンヒェングラートバッハ近郊のヴェークベルクにあるオフィスに150人の従業員が勤務しています。同社は、30カ国余りに54,000人を超える従業員を擁する、世界有数の日本のガラスメーカーAGCグループの一社です。詳細は http://www.agc-glass.eu/en をご参照ください。

AGCグループのドイツ工場が、Kasperskyの産業向けソリューションでサイバーセキュリティをさらに強化

産業用制御システム(ICS)のセキュリティ体制をさらに強化するため、AGC Glass Germany GmbHは、導入済みの産業向けサイバーセキュリティソリューションKaspersky Industrial CyberSecurityとインダストリー4.0プラットフォームであるTomorrow Connectを統合しました。
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Kaspersky について

Kasperskyは1997年に設立された、グローバルなサイバーセキュリティおよびデジタルプライバシーの企業です。これまでに10億台以上のデバイスを新たなサイバー脅威や標的型攻撃から保護しています。深い脅威インテリジェンスとセキュリティの専門知識を生かし、革新性に富んだセキュリティソリューションやサービスを提供することで、世界中の企業、重要インフラ、政府機関、そして個人のお客様を守っています。当社の包括的なセキュリティポートフォリオには、業界をリードするエンドポイント保護製品、専門的なセキュリティ製品とサービス、そして高度なデジタル脅威に対抗するためのサイバーイミューン(Cyber Immune)ソリューションが含まれます。当社は22万社を超える法人のお客様の重要な資産を守る力になっています。詳しくはwww.kaspersky.co.jpをご覧ください。

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