カスペルスキーラブス社の個人向け統合環境Kaspersky Personal Security Suite 1.0を発表
セキュリティソフトウェア開発の第一人者であるカスペルスキーラブス社は、個人ユーザー向けの新製品であるKaspersky Personal Security Suite 1.0をリリースした。この製品は3つのプログラムから成り立っており、企業向け製品によって培った技術を、全てのサイバー脅威(ウイルス、ハッカー、スパム)に対応する統合環境を実現する。
Kaspersky Personal Security Suiteのウイルス対策はKaspersky Anti-Virus Personal5.0相当である。PC上のファイル操作、データの保存、メール通信など全ての感染経路をモニタリングすることにより、悪意あるコードの全ての源からPCを保護する。ユーザーが自由にインターネットやメール通信を行っている間、バックグラウンドで常に悪意あるコードを監視している。全世界のIT誌で受賞を重ねた製品による、安全な環境を手に入れるだろう。
ハッカー対策はKaspersky Anti-Hacker1.7相当の個人向けファイアーウォール製品である。PCとインターネット間のデータ交換をモニタリングし、ユーザーデータへの不要なアクセスを防止する。ハッカー攻撃を阻止し、警戒すべきプログラムがインターネットへアクセスしようとするのもチェックされる。「ステルス機能」モードでは、ユーザーは通常通りPCの操作を行える状態で、他のコンピューターから完全に見えない状態にしてしまう。Windows XP SP2にも完全対応しており、ネットワークの不正アクセスから完全に保護される。
スパムメール対策は、今回始めてリリースされたKaspersky Anti-Spam Personal1.0相当である。Ashmanov社とそのパートナー企業によるスパム対策技術開発を主軸としたスパム対策プログラムは、ユーザーを迷惑メールから保護する。メール通信のマルチフィルターは、高精度なアプリケーションや、画像分析、多数のスパムシグネチャのデータベースを含んでいる。スパムテスト言語研究所は1時間に1回スパムデータベースを更新し、迅速かつ高品質な保護を提供している。マイクロソフト社のOutlook及びOutlook Expressのプラグインとして動作し、キーボードショートカットで簡単に「迷惑メール」を設定できるだけでなく「迷惑メールのサンプル」の送信が行える。また、全てのメール通信そのものを監視するため、他のメールクライアントを使用しているユーザーにも安全な環境を提供する。
「Kaspersky Personal Security Suiteによって、我々は、個人ユーザーに全ての脅威に対応する保護を提供している。最先端の技術や使いやすいインターフェース、優れたサービス(1時間に1回という頻度のアンチウイルスやスパムシグネチャデータベース更新)によって、ユーザーが最新のウイルスや全てのスパムからいつでも保護されることを保証する」と、製品開発責任者の、Alexey Kalginは述べている。