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<Kaspersky Security Bulletin:数字で振り返る2021年のサイバー脅威>新たに検知した悪意のあるファイルは、5.7%増の1日あたり38万件に

2022年1月11日

増加の要因は、世界中でリモートワークの導入が進み、オンラインでの活動が依然として非常に多いこと、また、業務をオンラインに移行するという大きな流れにより、使用されるデバイスの数が増加し攻撃対象領域が広くなった結果、デバイスが脅威にさらされる頻度が増えたためと考えられます。

[本リリースは、2021年12月13日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]

Kasperskyのセキュリティリサーチチームは、2021年の主要なサイバー脅威の数字についてまとめた年次レポート「Kaspersky Security Bulletin 2021. Statistics」(英語)を発行※1しました。カスペルスキー製品が検知した新規の悪意のあるファイルは1日当たり平均38万600件に上り、前年同期間比で5.7%の増加が明らかになりました。増加の要因は、世界中でリモートワークの導入が進み、オンラインでの活動が依然として非常に多いこと、また、業務をオンラインに移行するという大きな流れにより、使用されるデバイスの数が増加し攻撃対象領域が広くなった結果、デバイスが脅威にさらされる頻度が増えたためと考えられます。

Kasperskyの検知システムは、2020年11月から2021年10月までの12カ月の集計期間で、毎日平均して38万600件の新たな悪意のあるファイルを発見しました。これは前年同期間の36万件から約2万件の増加です(5.7%増)。昨年までと同様に、検知した悪意のあるファイルのうち大半(91%)はWindowsの実行ファイル形式でした。

■ 2021年における脅威の年間統計の主な結果(カスペルスキー製品での観測※1

・インターネットを利用するユーザーのコンピューターの15.5%が、一年間に1回以上マルウェアクラスの攻撃に遭遇しました。前年同期間は10.2%でした。
・カスペルスキー製品が検知・ブロックした、さまざまな国のオンラインリソースからの攻撃は6億8786万件でした。前年同期間は6億6680万件でした。IPアドレスからそれらの攻撃元と推定された国(GEOIP)のうち、上位3カ国は、チェコ(30.9%)、米国(24.9%)、ドイツ(9.4%)で、上位10カ国で89.9%を占めています。
・Webアンチウイルスコンポーネント※2 が検知した悪意のあるオブジェクト(スクリプト、エクスプロイト、実行ファイルなど)のユニーク数は6455万件で、前年同期間の3341万件から1.9倍になりました。
・Webアンチウイルスコンポーネントが検知した悪意のあるURLのユニーク数は1億1452万件で、前年同期間の1億7333万件と比べて34%減少しました。

Kasperskyのセキュリティエキスパート デニス・スタフォーキン(Denis Staforkin)は、次のように述べています。「2021年に当社が検知した悪意のあるファイルの数は、前年比で1日当たり約2万件増加しました。世界中でリモートワークの導入が進みオンラインでの活動が依然として非常に多いため、これは予想外の展開ではありませんでした。さらに、業務をオンラインに移行するという大きな流れが発生したことで、世界中で使用されるデバイスの数も増えています。そのために、攻撃対象領域が広くなり、結果としてデバイスが脅威にさらされる頻度が増えています。デジタルリテラシーを強化しセキュリティソリューションを最新の状態に保つことは、極めて重要なこととなっています」

・「Kaspersky Security Bulletin」シリーズは、サイバーセキュリティに関する主要な変化を毎年予測および分析し、まとめたものです。「Kaspersky Security Bulletin 2021」(英語)では、2022年に向けたサイバー脅威のグローバル動向予測やランサムウェアに関するレポートなどをご覧いただけます。また、2022年の脅威予測は「2022年高度なサイバー脅威の予測」(日本語、PDF)でもご覧いただけます。

・2021年の主要なサイバー脅威に関する年次統計レポート全文は、「Kaspersky Security Bulletin 2021. Statistics」でご覧いただけます。(英語、ダウンロードには登録が必要です)

※1 集計期間は、2020年11月から2021年10月です。上記統計情報は全て、Kaspersky Security Network(以下KSN)で取得されたものです。KSNは、世界各地の数百万人の任意のカスペルスキー製品ユーザーから取得したサイバーセキュリティ関連のデータを高度に処理する、クラウドベースの複合インフラストラクチャです。KSNは取得したデータをクラウド上で自動分析することで、全てのユーザーとパートナーに対して、新しい未知のサイバー脅威に対する最短の応答時間と最高レベルのプロテクションを実現します。全ての情報は、ユーザーの同意を得て取得されています。
※2 Webアンチウイルスコンポーネント:コンピューターを危険にさらす悪意のあるオブジェクト(スクリプト、エクスプロイト、実行ファイルなど)から保護します。全てのWebトラフィックを監視し、危険なWebサイトへのアクセスをブロックします。

<Kaspersky Security Bulletin:数字で振り返る2021年のサイバー脅威>新たに検知した悪意のあるファイルは、5.7%増の1日あたり38万件に

増加の要因は、世界中でリモートワークの導入が進み、オンラインでの活動が依然として非常に多いこと、また、業務をオンラインに移行するという大きな流れにより、使用されるデバイスの数が増加し攻撃対象領域が広くなった結果、デバイスが脅威にさらされる頻度が増えたためと考えられます。
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Kaspersky について

Kasperskyは1997年に設立された、グローバルなサイバーセキュリティおよびデジタルプライバシーの企業です。これまでに10億台以上のデバイスを新たなサイバー脅威や標的型攻撃から保護しています。深い脅威インテリジェンスとセキュリティの専門知識を生かし、革新性に富んだセキュリティソリューションやサービスを提供することで、世界中の企業、重要インフラ、政府機関、そして個人のお客様を守っています。当社の包括的なセキュリティポートフォリオには、業界をリードするエンドポイント保護製品、専門的なセキュリティ製品とサービス、そして高度なデジタル脅威に対抗するためのサイバーイミューン(Cyber Immune)ソリューションが含まれます。当社は22万社を超える法人のお客様の重要な資産を守る力になっています。詳しくはwww.kaspersky.co.jpをご覧ください。

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