~ Kasperskyの専門家による、ドキシングから身を守るためのガイド ~
[本リリースは、2021年4月29日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]
さまざまな年代、職業、経歴のオンラインユーザーが直面している脅威の一つがドキシングです。ドキシングは、個人の情報を本人の同意なく集めてインターネット上にさらす行為のことです。このほど当社のプライバシー専門家が、個人の情報を自分自身がコントロールし、ドキシングから身を守るための参考にしていただけるように簡易ガイドを作成しました。
*本コンテンツは、こちらのWebページでご覧いただけます。
オンラインショッピング、スマートフォンへのアプリのインストール、写真の共有や位置情報の追加、そしてクラウド環境へのドキュメントの保管に至るまで、私たちは自覚のあるなしにかかわらず、日々自分自身に関する情報を管理しています。どのような個人の情報を共有しているのか、その情報を最終的に受け取るのは誰なのかが明確ではないことは多く、これが私たちを脆弱(ぜいじゃく)な状況にしかねない要因になっています。
例えば、友人に向けた感情的なメッセージが見知らぬ人に見られ、過激で攻撃的なメッセージとして通報されるかもしれません。最近参加したパーティーの写真が知らぬ間にオンラインにさらされることも、子どものスマートウォッチがその居場所を常時配信していることもあります。また、新しく発行された身分証を持った10代の若者の無邪気な写真が、最終的に金融詐欺グループの手に渡る可能性もあります。
この簡易ガイドは、ユーザーがドキシングに遭う可能性を排除するために、当社のプライバシー専門家が外部専門家の協力を得て作成しました。ガイドは三つの項目で構成されており、チェックリストとしても使用できます。例えば、どの個人情報を誰と共有するのか、その相手はどの程度信頼できるのかを意識することや、ブラウザーやアプリのトラッキングなど、ユーザーがコントロールできる情報とできない情報、および入手する可能性のある他人の情報の扱い方を説明しています。
デジタル上のリスクの存在が、オンラインでの自己表現を止めるべきということではありませんし、多くの人がそれを望んでいるわけでもありません。特にこの困難な時代には、生活を向上させ心の健康を増進するデジタル空間でのウェルビーイングは、あらゆる人にとって優先すべき事項のひとつです。そして、家計簿や持ち物の管理と同様に、オンライン上の個人の情報を責任を持って取り扱う方法を知ることは役に立つでしょう。
Kasperskyシニアセキュリティエキスパートのアンナ・ラーキナ(Anna Larkina)は次のように述べています。「私生活とデジタル社会との密接なつながりによって、私たちはオンライン上の脅威に頻繁に直面するようになりました。自己表現のためのツールが、人を罰したり傷つける手段ともなります。残念ながらオンラインに存在する自分の情報を全てコントロールすることは不可能ですが、対策を講じることは間違いなく良いことです。このガイドは、自分の個人情報をより安全に保ち、かつ、身近な人たちにも同じ対策をとってもらえるようなチェックリストとして、シンプルで分かりやすい内容を目指しました」
電子フロンティア財団のスタッフテクノロジスト ダリー・バーネット(Daly Barnett)氏は次のように述べています。「データハイジーン(衛生管理)はセルフケアの一種です。自分のデジタルプライバシーとセキュリティの水準を高めることは、他者への配慮にもつながります。このチェックリストはその第一歩として最適なものです」
Kaspersky Dailyブログ「ドキシングから身を守る方法」では、ドキシングの例を挙げて詳しく説明しています。