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6 月のスパム : Facebook および Habbo へのフィッシング攻撃が激化

2011年8月2日

Kaspersky Lab は、2011年6月度のスパムレポートを発表します。

本リリースは、2011 年 7 月 21 日にロシア モスクワにて発表されたニュースリリースの抄訳です。

 

Kaspersky Lab は、2011 年 6 月度のスパムレポートを発表します。


メールトラフィックにおけるスパムの割合は、5 月から若干増加し、月平均 83.3% となりました。最も多く利用された話題は、オサマ・ビンラディンの死、映画ハリー・ポッターの最終作、そしてマイケル・ジャクソンの命日でした。

フィッシング攻撃の新たな標的

すべてのメールトラフィックにおけるフィッシングメールの割合は、前月から変わらず 0.02% でした。ただし、ソーシャルネットワークサービスの Habbo および Facebook への攻撃の割合は、それぞれ 6.25 ポイントと 4.07 ポイント増加し、フィッシング攻撃の対象トップ 10 の第 3 位と第 4 位に浮上しました。最近では、新しいソーシャルネットワークサービスへのユーザーの関心をスパマーが悪用し始めた兆候*があったことから、Kaspersky Lab のエキスパートは、Google+ 関連のスパムの急増を予測しています。
*http://www.securelist.com/en/blog/208188145/Google_fake_invites_malware(英語のみ)

Kaspersky Lab のシニアスパムアナリスト、マリア・ナメスニコヴァは次のようにコメントしています。「新しい Google のソーシャルネットワークを悪用する迷惑メールの増加が予想されます。このたぐいのメールには、おそらくフィッシングサイトへのリンクや、悪性コードが含まれることになるでしょう。」

PayPal および eBay は、フィッシング詐欺師達から最も注目されるという不本意な結果となりました。

スパマーを追う法制度

6 月にもスパマーとの闘いが続きました。米司法当局との協力で Rustock ボットネットの遮断に成功したマイクロソフトは、サイバー犯罪者に更なるプレッシャーを与えています。同社の最近のブログでは、Rustock の作成と運営に関与したロシア人容疑者に対する訴訟を起こすことを発表し、ロシアの法制度の枠組み内での刑事告訴も辞さないとしています。

ロシアにおける司法関連の話題はさらに続きます。6 月には、世界的なオンライン決済サービス会社 ChronoPay のオーナーであるパベル・ブルベレブスキー(Pavel Vrublevsky)が、競合相手への DDoS 攻撃を組織した容疑で、モスクワのシェレメーチエヴォ国際空港で逮捕されました。ブルベレブスキーは、大規模な医薬品系アフィリエイトプログラム RX-Promotion の設立者として広く知られていましたが、今回の逮捕理由はスパム活動とは全く関係のないものでした。

一方、日本は立法レベルでの迷惑メールとの闘いにおいて、世界の大国となりました。6 月以降、日本では、マルウェアの作成、配布、購入、保管、およびわいせつな内容のメールを不特定多数に送信する行為は、刑法上の罪にあたります。

スパム送信国

6 月のスパム送信国ランキングでは、インドが引き続きトップとなりました。ブラジルは、5 月から 4.4 ポイント増加し、第 2 位に再浮上しました。最も注目すべき変化があったのは、2 位から 4 位に後退した韓国と、5 位から 7 位に後退したロシアでした。

メールトラフィック内のマルウェア

6 月には、メールトラフィック内で検知されたマルウェアが、若干減少しました。全メールの 3.8% にマルウェアが検知され、この数値は前月から 0.3 ポイントの減少となりました。メールアンチウイルスによるマルウェア検知率トップ 10 ランキングには大きな変化はありませんでした。前月から 1.5 ポイント増加したイタリアは、6 位から 4 位にランクアップしました。メール送信されたマルウェアトップ 10 では、Trojan-Spy.HTML.Fraud.gen が引き続き首位となりました。

統計によると、英語表記のスパムのうち、およそ 3 分の 1 が詐欺メールに分類され、これらはユーザーから金銭を騙し取る意図で送られたものか、あるいは悪質な添付ファイルや悪性コードへのリンクを含むものでした。2 番目に大きなカテゴリーは医薬品関連スパムでした。他には、手軽な儲け話や、不正融資、その他の物品・サービス、偽のブランド品などを紹介するスパムのカテゴリーが目立ちました。


2011 年 6 月度のスパムレポート全文は次のページでご覧いただけます: http://www.viruslistjp.com/

 

【Kaspersky Lab について】http://www.kaspersky.co.jp/
Kaspersky Lab は、ウイルス・スパイウェア・クライムウェア・不正侵入・フィッシング詐欺・スパムといった IT 上の脅威に対抗する世界で最も迅速かつ高品質な保護を提供する、ヨーロッパ最大のアンチウイルスベンダーです。エンドポイント向けソリューションにおいては、全世界でもトップ4のシェアを持っています。個人/SOHO向けにとどまらず、中小企業向け、大企業向け、モバイル端末向けなど多様な分野の各種製品で、業界最高の検知率と最短の対応時間を実現しています。また、Kaspersky の技術は業界を代表する IT セキュリティ製品やソリューションに、広く世界中で採用されています。詳細については http://www.kaspersky.co.jp/ をご覧ください。また、アンチウイルス、アンチスパイウェア、アンチスパムなどIT セキュリティに関する最新情報を http://www.viruslistjp.com/ にて提供しています。

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Kaspersky Lab は、2011年6月度のスパムレポートを発表します。
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Kaspersky について

Kasperskyは1997年に設立された、グローバルなサイバーセキュリティおよびデジタルプライバシーの企業です。これまでに10億台以上のデバイスを新たなサイバー脅威や標的型攻撃から保護しています。深い脅威インテリジェンスとセキュリティの専門知識を生かし、革新性に富んだセキュリティソリューションやサービスを提供することで、世界中の企業、重要インフラ、政府機関、そして個人のお客様を守っています。当社の包括的なセキュリティポートフォリオには、業界をリードするエンドポイント保護製品、専門的なセキュリティ製品とサービス、そして高度なデジタル脅威に対抗するためのサイバーイミューン(Cyber Immune)ソリューションが含まれます。当社は22万社を超える法人のお客様の重要な資産を守る力になっています。詳しくはwww.kaspersky.co.jpをご覧ください。

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