Kaspersky Security Networkのデータによると、過去3ヶ月の間に銀行系トロイの木馬が1日平均2000ユーザーのコンピューターから検出されています。さらに、機密性の高い財務情報をターゲットにした新たなマルウェアのシグネチャがKaspersky Labの定義データベースに日々780件も追加されています。
本リリースは、2012 年 2 月 2 日にロシア モスクワにて発表されたニュースリリースの抄訳です。
Kaspersky Security Networkのデータによると、過去3ヶ月の間に銀行系トロイの木馬が1日平均2000ユーザーのコンピューターから検出されています。さらに、機密性の高い財務情報をターゲットにした新たなマルウェアのシグネチャがKaspersky Labの定義データベースに日々780件も追加されています。これは、Kaspersky Labのソフトウェアによって検出される総マルウェア数の1.1%にもあたります。
とりわけ1月において、Kaspersky Labのエキスパートが、Santander、HSBC Bank UK、Metro Bank、Bank of Scotland、Lloyds TSB、Barclaysなど多くの銀行の顧客から口座情報を盗むように設計されている銀行系トロイの木馬「MSIL.MultiPhishing.gen」を発見しました。
トロイの木馬「MSIL.MultiPhishing.gen」は起動後、オンラインバンキングサービスの実行開始を待ちます。その後、各銀行の承認フォームを模倣したウィンドウを開きます。興味深いことに、このトロイの木馬は入力されたデータの正確性をチェックし、入力ミスを許しません。
銀行の承認フォームを模倣したウィンドウ(例)
詐欺師集団は、最終的に被害者の銀行口座にフルアクセスできる秘密情報を得ることができます。 銀行系トロイの木馬に対するアンチウイルス検出が英国で90%以上占めるという点からも、トロイの木馬の第一のターゲットは英国のユーザーであるということを留意すべきです。 しかしながら、銀行系トロイの木馬は世界の隅々にまでも影響を与えています。ブラジル(16.9%)が最も頻繁に狙われている国で、次いでロシア(15.8%)、中国(10.8%)が続いています。
銀行系トロイの木馬の地理的分布
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