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カスペルスキー セキュリティ スキャン、他社製品によって保護されたコンピューター上でアクティブな感染を検知

2013年4月3日

Kaspersky Labの無償のウイルスチェックツールである「カスペルスキー セキュリティ スキャン」の検知結果データを分析したところ、非常に多くのPCでアクティブなマルウェア感染が発見されました。

~非常に多くのWindowsコンピューターでウイルス対策製品がマルウェアを検知していない~


本リリースは、2013 年 3 月 25 日にロシア モスクワにて発表されたニュースリリースの抄訳です。


Kaspersky Labの無償のウイルスチェックツールである「カスペルスキー セキュリティ スキャン」の検知結果データを分析したところ、非常に多くのPCでアクティブなマルウェア感染が発見されました。カスペルスキー セキュリティ スキャンは、著名なセキュリティベンダーの製品がインストールされているコンピューターでも悪意のあるプログラムを検知しました。

このデータは、今年初め、カスペルスキー セキュリティ スキャンをコンピューターにインストールしていたユーザーから匿名で提供されたものです。分析の結果、感染していたコンピューターの一部は、セキュリティ製品がインストールされているにもかかわらず、完全な保護を確保できていないことが分かりました。Kaspersky Labのエキスパートは、数多くの追加調査を実施して、収集したデータを徹底的に選別しました。たとえば、この調査では、完全なセキュリティを保証できない古いバージョンのセキュリティ製品がインストールされているコンピューターは対象から外しました。また、悪意のあるオブジェクトがセキュリティ製品によって既に隔離され、そのマルウェアが脅威を与えないことをカスペルスキー セキュリティ スキャンが認識している場合も、対象から除外されました。最終的に選別されたものには、Windows、Program Files、Documents and Settingsなどの重要なOSフォルダーで悪意のあるファイルが検知されたコンピューターだけが含まれています。

分析用のデータは最新のセキュリティ製品がインストールされた25万台以上のコンピューターから提供されました。これらのコンピューターのほとんどは、南北アメリカおよびヨーロッパ(ロシアとトルコを含む)にあります。Kaspersky Labのエキスパートはこの数は信頼できるサンプル数だと考えています。

ユーザーが使用しているセキュリティ製品によって検知されなかったマルウェアの数は、その製品を提供するベンダーによってまちまちでしたが、一般的にユーザーの4~5.5%にこのような問題がありました。また感染率は、国によっても異なっています。最も低い感染率(3%以下)を記録したのが、ドイツ、オーストリア、スイスです。最新のアンチウイルス製品をインストールしているにもかかわらずもっとも高い感染率(10%以上)となったのは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、トルコ、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インド、エジプトです。

ユーザーがインストールしている製品やベンダー名、感染が検知されたコンピューターの正確な数を非公開にしているのは、特別な意図があるからではなく、これらの情報によって、セキュリティ製品を提供している他のベンダーのビジネス上の信用が損なわれる可能性があるためです。調査は建設的であるべきだと考え、分析が完了した後、Kaspersky Labは各ベンダーへ検知した脅威に関する情報を提供しました。

アンチマルウェア リサーチ部門ディレクター、オレグ・イシャノフ (Oleg Ishanov) は次のように述べています。「我々のエキスパートが分析したデータにより、脅威が急速に増加しており、最新のセキュリティ製品でもこれらの脅威に常に迅速に対応できるとは限らないということが再び明らかになりました。我々は、情報提供を受けたベンダーが迅速に定義データベースをアップデートし、ユーザーのセキュリティ上の脅威を駆除することを望んでいます。また我々は、他のセキュリティベンダーが競合他社の未検知を発見した場合に、このような情報をお互いに共有する体制が整うことを願っています。常にマルウェア製作者は、アンチウイルス製品を開発する企業よりも多く存在し、迅速な情報交換の体制を確立することによってのみ、増大するサイバー攻撃の脅威に適切に対処することができます。」

Kaspersky LabがPCユーザーに推奨しているのは、どんなセキュリティ製品を使用している場合でも、カスペルスキー セキュリティ スキャンのような信頼できるサードパーティ製のツールを使用してコンピューターの定期的なスキャンを実施することです。

カスペルスキー セキュリティ スキャンは、システムにあるマルウェアをスキャンする無料ツールです。これは、「セカンド オピニオン ソリューション」と呼ばれ、インストールの必要がなく、別のセキュリティ製品を使用しているコンピューター上でも利用することができます。このツールは、マルウェアが検知された場合、スキャンしたシステムと検知された脅威についての情報を、匿名データとして Kaspersky Lab に送信します。カスペルスキー セキュリティ スキャンの提供が開始された2012年 5 月 22 日*から 2013 年 3 月中旬までの間に、全世界で 100 万人以上がインストールしています。

*日本でのカスペルスキー セキュリティ スキャンの提供は、2013年3月14日からとなります。
http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207585742


【Kaspersky Lab について】http://www.kaspersky.co.jp/
Kaspersky Labは、世界最大の株式非公開のエンドポイント保護ソリューションベンダーです。ITセキュリティ市場におけるイノベーターとしてKaspersky Labは15年以上にわたり、大企業および中小企業から個人ユーザーまで幅広いお客様に効果的なデジタルセキュリティソリューションを提供しています。同社は現在、英国で登記された持ち株会社も含め、世界中のおよそ 200 の国と地域で営業活動を行っており、全世界で 3 億人を超えるユーザーを保護しています。
詳細については http://www.kaspersky.co.jp/ をご覧ください。

カスペルスキー セキュリティ スキャン、他社製品によって保護されたコンピューター上でアクティブな感染を検知

Kaspersky Labの無償のウイルスチェックツールである「カスペルスキー セキュリティ スキャン」の検知結果データを分析したところ、非常に多くのPCでアクティブなマルウェア感染が発見されました。
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