Kaspersky Lab は、スパムアナリストグループリーダーのダリア・グトコヴァによる 2010 年第 1 四半期スパムレポートをリリースしたことを発表します。
Kaspersky Lab は、スパムアナリストグループリーダーのダリア・グトコヴァによる 2010 年第 1 四半期スパムレポートをリリースしたことを発表します。レポートではまず、ソーシャルネットワーキングサイト (SNS) を標的にしたフィッシング攻撃が増加したことを挙げています。なかでも、Facebook はフィッシング詐欺の攻撃者の間で最も人気のあるターゲットになりました。著者はこの事実を「SNS がこれほど多く攻撃されたのは、メールトラフィックのモニタリングを始めて以来初めてのことです。」とコメントしています。
2010 年第 1 四半期のメールトラフィックにおけるフィッシングメールの割合は 0.57% でした。
スパム配信者は、ブログや SNS といった新しいインターネットのプラットフォームを悪用するようになりました。スパム市場が飽和状態になったため、迷惑メールの増加に歯止めがかかり、2010 年第 1 四半期はトラフィック全体におけるスパムの割合は 85.2% で安定しています。この数字は、2009 年末の結果と一致しています。
スパムの発信源となっている国の上位 3 位は変動がなく、1 位が米国 ( 16% )、2 位がインド ( 7% )、3 位がロシア ( 6% )です。
2010 年第 1 四半期の顕著な動きとしては、スパム発信者がドメインを .cn から .ru へ移行したことが挙げられます。これは、中国国内のドメイン登録に関する法規が厳しくなったことが原因で、法規による制約がより緩やかなロシアのドメインがスパム配信者にとってより魅力的になっています。
レポート全文 (英語) はこちらでご覧下さい。
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