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2004年3月のウイルスTop20

2004年4月3日

2004年3月のウイルスTop20

PositionChange in positionNamePercentage by occurrence
1+1I-Worm.Netsky.b (Moodown.b)52.78%
2-1I-Worm.Mydoom.a12.45%
3newI-Worm.Netsky.d8.98%
4-I-Worm.Mydoom.e5.45%
5newI-Worm.Netsky.q2.90%
6-3I-Worm.Swen2.37%
7newPSW-Worm2.31%
8newI-Worm.Mydoom.g2.30%
9+6I-Worm.Netsky.c1.65%
10newI-Worm.Bagle.i0.75%
11newI-Worm.Bagle.s0.47%
12newI-Worm.Bagle.j0.45%
13-5I-Worm.Klez.h0.40%
14newI-Worm.Bagle.e0.35%
15newI-Worm.Bagle.g0.35%
16-6I-Worm.Mimail.q0.33%
17newI-Worm.Lentin.v0.32%
18-11I-Worm.Mimail.a0.31%
19-7I-Worm.Mimail.c0.27%
20newI-Worm.Bagle.c0.25%
other malicious programs*4.56%


3月は2月にも増してウィルスの多い月であった。2月のトップ20ウィルスには6個の新種のメールワームが加わった。これで3月におよそ2倍となる11の新種ウィルスがチャートに加えられた。

予見されたように、3月はベーグルの月であった。ベーグルの5種類の新ヴァージョンが現れた。中でもトップクラスは傘下に幾つかのベーグルのヴァージョンを含むPSW ワームである。これ等はベーグルファミリーの中でも特異な動きをし、パスワードで保護されたZIP及びRARのアーカイブに拡散され、パスワードはメッセージ又は画像ファイルに含まれる。かかるアプローチは特に新しいものではないが、ベーグルはその波及効果を最大にする事に成功した。結果としてかかるトリックは、邪悪なウイルスを検知し駆除するアンチウイルスの技術開発に少なからず影響を与えた。

3月の統計によればネットスカイb(ムーダウンとしても知られる)及びマイドゥームa は場所を変えて今やネットスカイb がチャートをリードしている。ネットスカイファミリーのワームが3月には最初の9ポジションに現れた4種のバージョンにより決定的なインパクトを与えた。ネットスカイはマイドーム、ベーグル及びマイメールウイルスに感染したマシンからこれらのウイルスを除去するための感染除去ウィルス戦争の仕掛け人となった。この動作は、ネットスカイの急速な増殖と相俟って他のウイルスコードに対する攻撃的仕様により更に3つのグループに発展した。

過去のトップ20に現れたウイルスも興味ある結果を示した。不明ないし不注意なユーザーはスェン、クレッツh とあとマイメールファミリーの3種のワーム(a, c,および多様型のq)をランク付けの中に温存する結果となった。過去数ヶ月のリーダーソベールcはチャートから脱落した。しかしカスペルスキーは3月に2個の新種ウイルスを検知した。これによりその中の一つ、ソベールe
が将来トップ20のチャートに載ることは確実である。

更に、昨年の覇者であったソービッグfが遂にランクから外れた。ソービッグfは過去6ヶ月チャートから滑り落ちて来たが、今月は別の悪質コードファミリーに吸収されて消滅した。

最後の新顔はレンティンワームの改変型であるレンティンvである。これは2003年12月に初めて検知された後静かに拡大して17番目に上ってきた。レンティンvとクレッツhは感染マシンにスパム技術や大規模ネットワークの複製をしない古風なeメールワームといえる。今月のチャートの上位を占めるワームが古い増殖システムを取っていたら現在の地位を占めたかどうかを考えて見るのも興味深い。
その他の不正プログラムがウイルスの活動量に重要な影響を与え、先月は1200を越える不正プログラムが検知された。

2004年3月のウイルスTop20

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