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7月のウイルスTop20

2004年8月4日

7月のウイルスTop20

順位変動Name出現率
1同着I-Worm.Zafi.b57.41%
2同着I-Worm.Netsky.aa11.71%
3同着I-Worm.Netsky.b10.72%
4同着I-Worm.Netsky.q2.94%
5同着I-Worm.Bagle.z2.34%
6+3I-Worm.Netsky.t2.08%
7同着I-Worm.Netsky.y1.72%
8-2I-Worm.Netsky.d1.25%
9-1I-Worm.Lovgate.w1.18%
10新着I-Worm.Bagle.gen0.75%
11+4I-Worm.Netsky.o0.40%
12新着I-Worm.Bagle.ah0.35%
13再浮上I-Worm.Sobig.f0.31%
14新着Backdoor.Rbot.gen0.28%
15新着I-Worm.Bagle.ai0.27%
16-2I-Worm.Mydoom.g0.26%
17+3I-Worm.Netsky.m0.25%
18-7I-Worm.Netsky.r0.25%
19再浮上I-Worm.Mydoom.e0.24%
20- 8I-Worm.Swen0.24%
その他の悪意あるプログラム (Top 20ランク外)5.07%

 

アンチウィルスの専門家達は長い間ウィルスは波状攻撃を仕掛けてくる事を知っていた。 通常6,7,12月は低迷期に当たる。恐らくはウィルス作家達も人並み休暇をとるせいであろう。そして休暇に出る際に彼らはPCを持参しないからであろう。

7月はまさにこの論義のとおりで、6月と殆ど変わっていない。トップ5はそのまま6月と同じで、発生比が僅かに変化したに過ぎない。Zafi.b は 57%で絶対的リーダーであり、この数字により発生比率年間第2位を確保している。Mydoom.a が80%という記録破りの数字でトップに立っている。

Zafi.b は平均的ウィルスのパラドックスである。ユーザーをトリックにかてファイルの添付を開かせるコードや社会工学的手法には何ら新鮮味も無い。にも拘らず技巧的に進化した他のウィルスを圧倒してきた。確かに受信メールの言語を受信国のそれに変更するなどはノーベル賞級の発想である。しかしZafi.bの特徴はこれだけである。恐らくZafiの優位性は、ユーザーが夏真っ盛りのなかで気持ちがゆるんで添付ファイルをさして考えずに開くという事実により保たれているのであろう。

トップ20への新規参入は僅かであった。Bagle.gen が一歩リードしている。Bagle.genはパスワードにより保護されている添付物の中で増殖する全Bagle変種の集大成である。また、内部にBagle ソースコードを字って現れたBagle.aaの後で模倣コピーから出来た幾つかの亜種もある。Bagle.al と Bagle.ah は最初は目立たずに出現したが、その後これ等ノリメークに多く遭遇することになる。

14位にBackdoor.Rbot.genが登場したが、これは凡そ30の類似Backdoorの集大成である。このプログラムはユーザーが数ヶ月にわたって慣れてきたeメールウィルスとは異なる点で注目に値する。これらは感染した機器のWindows の脆弱部分を侵入者がコントロールするようになる。Rbotの亜種は自身のコピーをeメールで送信するコマンドを可能にし、これによりBackdoorがウィルストップ20にのし上がって来たものと思われる。

最後に、不死鳥が灰燼より立ち上がるように Sobig.f は戻って来ていきなり13位に浮上してきた。このプログラムは最初今年2月に Top20に登場した。

その他の有害プログラムも3ケ月連続で登場している。合計1,000を超える異なったウイルスが7月に検知されており、これは6月の3倍の多さである。



要約

新着ウイルスI-Worm.Bagle.ai, Bagle.ah, Bagle.gen
増加傾向Netsky.t, Netsky.o, Netsky.m
減少傾向Netsky.d, Lovgate.w, Mydoom.g, Netsky.r, Mydoom.e, Swen
同着Zafi.b, Netsky.aa, Netsky.b, Netsky.q, Bagle.z, Netsky.y
再浮上Sobig.f

 

  03 Aug 2004  

7月のウイルスTop20

7月のウイルスTop20
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