Kaspersky Lab は 2010 年 12 月度スパムレポートを発表します。12 月には、恒例のクリスマスや新年といったテーマのほかに、スパム配信者が、ウィキリークス (WikiLeaks) が世界的に注目されているのを悪用したことが目立ちました。 Kaspersky Lab...
本リリースは、2011 年 1 月27 日にロシア モスクワにて発表されたニュースリリースの抄訳です。
Kaspersky Lab は 2010 年 12 月度スパムレポートを発表します。12 月には、恒例のクリスマスや新年といったテーマのほかに、スパム配信者が、ウィキリークス (WikiLeaks) が世界的に注目されているのを悪用したことが目立ちました。
Kaspersky Lab のスパムアナリストは、ユーザに対して、民主主義の名においてウィキリークスのリンクを拡散するように呼びかけるスパムの大量配信を数件確認しています。スパム配信者はさらに、ウィキリークスの名前を、スパムフィルタを回避するためのバックグラウンド用テキストとしても使用しています。スパム配信者が使用しているのは、ウィキリークスの Web サイト上でリリースされたコンテンツや、サイトに関するニュースです。興味深いのは、WikiLeaks という言葉が、フィルタを回避する手段として利用されるリンクの中にも挿入されていることです。
12 月のスパム配信元の調査では、インドが引き続きトップで全体の 9.9% を占めました。2 位はロシアの 8.5%、3 位がイタリアの 4.8%、4 位はベトナムの 4.7%、5 位はブラジルの 4.4% となっています。一方で西ヨーロッパ地域におけるスパム配信は、英国で 4.7%、フランスで 2.2%、ドイツで 1.8% の減少、地域全体では 1.6% 減少しています。E メール全体の 1.75% で悪質なファイルが見つかっており、先月比 0.15% の増になっています。地域的には 11 月と同様に、インド、ロシア、ベトナムでマルウェアが多く見られます。日本が配信元となっているスパムの割合は全体の 0.16% で、12 月にはスパムの数は 1 年間で最も低くなりました。2010 年に日本発のスパムが一番多く見られたのは 2 月で世界全体の 1.36% を占めており、年間を通じた平均は 0.66% となっています。
12 月には、ボットネットをめぐる法的な論争がまたもや注目を浴びました。米国では、Mega-D ゾンビネットワーク (別名 OzDok) の創設と運営の容疑者であるロシア国民、Oleg Nikolaenko に対する刑事訴訟が進行中です。Mega-D ボットネットでは、感染したマシンは、医薬品および偽のブランド品の広告を含んだスパムの配信に使用されました。Mega-D ボットネットは大規模なもので、ピーク時には世界のスパム全体の 30-35% を配信したと言われています。
Kaspersky Lab のシニアスパムアナリスト、マリア・ナメスニコワは次のようにコメントしています。「以前 12 月のスパムの主流はクリスマスや新年をテーマにしたものでしたが、2010 年末はウィキリークス関連のスキャンダルがいかに深刻であったかを実証する結果になっています。当社では、新年の休日が始まる直前にスパムの量が減少したのを確認しました。これは季節的な現象で、年末はボットネットを構成する PC の多くが電源を切られるためにスパムの量も減少します。Oleg Nikolaenko のケースは、ロシアのアンチスパム関連法規をより厳しくする必要があることを改めて示すものです。スパムビジネスにおけるメインプレーヤーの 1 人である Oleg Nikolaenko が自国で罰を科されないのは、スパム関連法規に欠点があるためです。
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