~脅威インテリジェンスデータを提供し、300人以上の逮捕に貢献~
[本リリースは、2025年3月24日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]
Kasperskyはこのたび、個人と企業に深刻な被害をもたらすアフリカ地域の国際犯罪ネットワークの壊滅を目的とした、国際刑事警察機構(インターポール)主導の法執行活動に、脅威インテリジェンスデータを提供し捜査に協力しました。アフリカの7カ国が参加した「Red Card(レッドカード)」作戦では、モバイルバンキング詐欺、投資詐欺、メッセージアプリ詐欺などのサイバー犯罪に関与した疑いで、306人の逮捕と1,842台のデバイスの押収に成功しました。
・インターポールの公式発表はこちらをご覧ください。
2024年11月から2025年2月にかけて実施された「Red Card」作戦には、インターポールのアフリカサイバー犯罪対策共同作戦(AFJOC)プロジェクト通じて、ベナン、コートジボワール、ナイジェリア、ルワンダ、南アフリカ共和国、トーゴおよびザンビア各国の法執行機関が参加しました。
写真:各国の法執行機関が押収したデバイス類(上:ナイジェリア警察、下:ルワンダ警察、インターポール提供)
今回の「Red Card」作戦に参加した各国の法執行機関が摘発したサイバー犯罪の事例を合計すると、その被害者は約5,000人に上ります。主な結果は次の通りです。
・ナイジェリア:オンラインカジノや投資詐欺などのサイバー犯罪に関与した容疑で、外国人113人を含む計130人が逮捕されました。収益をデジタル資産に変換し、痕跡を隠していました。また、詐欺を多言語で展開するため、さまざまな国から人材を勧誘し犯行グループに加えていました。
・ザンビア:被害者のスマートフォンをハッキングした犯罪組織の14人を拘束しました。悪意のあるリンクを含むメッセージを送信し、ユーザーがリンクをクリックするとデバイスにマルウェアがインストールされる仕組みでした。これによりメッセージアプリのアカウント、そして最終的にはスマートフォンを乗っ取り、銀行アプリへアクセスすることが可能になっていました。また、被害者のメッセージアプリを使用して、会話やグループチャットで悪意のあるリンクを共有し、詐欺の対象範囲を広げることも可能になっていました。
・ルワンダ:2024年だけで30万5,000米ドル以上をだまし取ったソーシャルエンジニアリング詐欺に関与したとして、犯罪ネットワークのメンバー45人が逮捕されました。手口の中には、通信会社の社員を装いユーザーが高額賞金に当選したと偽って機密性の高い情報を聞き出し、ユーザーのモバイルバンキング口座へのアクセスを入手するといったケースや、けがをした家族に成り済まし、親族に治療費の援助を求めるケースがありました。
・南アフリカ共和国:40人が逮捕され、1,000枚以上のSIMカードと、高度なSIMボックス詐欺に使われた53台のデスクトップとタワー型のコンピューターが押収されました。この仕組みは、国際電話をローカル通話として転送するものであり、犯罪者が大規模なSMSを使ったフィッシング攻撃を実行する際に使用されます。
インターポールのサイバー犯罪対策部責任者であるニール・ジェットン(Neal Jetton)氏は、次のように述べています。「『Red Card』作戦の成功は、国境を越えて個人や共同体に破壊的な被害を及ぼす可能性のあるサイバー犯罪との戦いにおける国際協力の力を示すものです。今回多くの資産やデバイスを取り戻し、主要容疑者を逮捕したことは、サイバー犯罪者に対して、犯罪行為が見逃されることはないと伝える強いメッセージになります」
Kasperskyのパブリックアフェアーズ責任者であるユリヤ・シュリコヴァ(Yuliya Shlychkova)は、次のように述べています。「インターポールが主導した今回の協力活動に参加できて光栄でした。アフリカにおける脅威の状況は絶えず変化しており、同地域が直面しているサイバーセキュリティ上の課題に対応するには、官民が協力し対話を重ねることが重要です。『Red Card』作戦はその好例であり、民間企業の専門技術と法執行機関の広範な捜査力を組み合わせることで、よりサイバーレジリエントな環境を実現していけることを示すものです」
当社はアフリカ地域のサイバー犯罪対策に長年協力しており、これまでに二度実行されたインターポールの「Africa Cyber Surge」作戦を支援しました。最近では、インターポールとアフリポール(アフリカ刑事警察機構)の共同活動にも貢献しました。また、当社は昨年より、アフリポールに協力する公式パートナーとなっており、アフリカ地域のサイバー脅威やサイバー犯罪トレンドに関する当社の広範なデータを共有しています。