メインコンテンツにスキップする

インターネットセキュリティとは―オンラインで自分自身を守るために気をつけること

インターネットを楽しむ人物

インターネットセキュリティとは – 定義と意味

インターネットセキュリティとは、インターネット上で活動や取引を行うためのセキュリティを説明する言葉です。インターネットセキュリティは、ブラウザセキュリティやオンライン行動、ネットワークセキュリティといった関連する話題を含む、より広い概念であるサイバーセキュリティやコンピュータセキュリティに固有の構成要素です。私たちは、人生の多くの時間をインターネットに費やしていますが、私たちが直面する可能性のあるインターネットでのセキュリティ脅威には次のようなものがあります。

  • 権限のないユーザーがコンピュータシステムやEメールアカウント、ウェブサイトにアクセスするハッキング。
  • データを破壊したり、他の脅威に対してシステムを脆弱にしたりする恐れのあるウイルスや悪意のあるソフトウェア(マルウェア)。
  • 個人情報や財務情報を犯罪者に盗まれる恐れのある、個人情報窃盗。

インターネットセキュリティを実施することで、個人や組織は、こういった脅威から身を守ることができます。

最も一般的なインターネットのセキュリティ脅威とはどのようなものなのでしょう。

インターネットでプライバシーやセキュリティを確保するには、インターネット脅威にさまざまな種類があることを知っておくことが重要です。一般的なインターネット脅威には、次のようなものがあります。

フィッシング

フィッシングは、偽のメールを使うサイバー攻撃です。ハッカーは、受信者がリンクをクリックするよう(あるいは、添付ファイルを開くよう)、メッセージ(銀行からの依頼や同僚からの連絡など)が本物で関連性があると受信者に信じ込ませようとします。その目的は、人々をだまして個人情報を提供させる(あるいは、マルウェアをダウンロードさせる)ことです。

フィッシングは、1990年代までさかのぼる、最も古いインターネット脅威の1つです。情報を盗むための最も安価で手軽な方法の1つであることから、現在もなおよく使われます。近年、フィッシングの手口やメッセージはますます巧妙になっています。

ハッキングとリモートアクセス

ハッカーは、機密情報や機密データを盗もうと、常に個人のネットワークやシステムの脆弱性を利用しようと試みています。リモートアクセス技術は、ハッカーに、利用可能な新たなターゲットをもたらしました。リモートアクセスソフトウェアを使えば、ユーザーは、PCにリモートでアクセスしたり、PCを制御したりすることができます。さらに、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行以降、より多くの人がリモートワークを行うようになって、リモートアクセスソフトウェアの利用が増えました。

インターネットに接続されているPCをユーザーがリモートで制御できるようにするプロトコルは、リモートデスクトッププロトコル(RDP)と呼ばれます。企業では、その規模を問わず、広くRDPが利用されているため、ネットワークの安全が保証されていない可能性は比較的高いと言えます。ハッカーはあらゆる技術を用いてRDPの脆弱性を利用し、ネットワークやそのネットワークに接続されている機器に完全にアクセスします。ハッカー自らデータ窃盗を行う他、ダークウェブに機密情報を売ったりします。

マルウェアとマルバタイジング

マルウェアは、「malicious(悪意のある)」と「software(ソフトウェア)」を組み合わせた混成語です。大損害をもたらしたり、機密情報を盗んだりするためにハッカーが使用するウイルスやワーム、トロイの木馬をはじめとする有害なプログラムに関連する、幅広い意味を持つ語です。PCやサーバー、ネットワークに損害を与えることを目的としたプログラムはすべてマルウェアと言えます。

マルバタイジングは、「malicious(悪意のある)」と「advertising(広告)」を組み合わせた混成語です。マルウェアを配布するオンライン広告のことです。オンライン広告は、パブリッシャーのウェブサイト、アドエクスチェンジ、アドサーバー、リターゲティングネットワークやコンテンツデリバリーネットワークを含む複雑なエコシステムです。マルバタイジングはこの複雑さを利用して、パブリッシャーやネットワークが常に検出できるとは限らない悪意のあるコードを所々に置きます。悪意のある広告と関わりを持ったインターネットユーザーは、自身の機器にマルウェアをダウンロードしてしまったり、悪意のあるウェブサイトに再誘導されてしまったりする恐れがあります。

ランサムウェア

ランサムウェアは、身代金を支払うまで、自身のPCが使用できなくなったり、特定のファイルにアクセスできなくなったりするタイプのマルウェアです。多くの場合、正規のソフトウェアに見せかけたソフトウェア、トロイの木馬の形で配布されます。インストールしてしまうと、身代金を支払うまでシステムの画面や特定のファイルがロックされます。

ランサムウェアを操作する相手は、その匿名性から、ビットコインといった暗号通貨での支払いを指定してくるのが一般的です。身代金の額は、ランサムウェアの変異型、デジタル通貨の額や為替レートによって異なります。支払ったとしても、犯罪者が暗号化したファイルを解除するとは限りません。

ランサムウェア攻撃は増加の一途をたどり、新たな変異型も次々と生み出されています。最も話題に上るランサムウェアの変異型には、Maze、Conti、GoldenEye、Bad Rabbit、Jigsaw、LockyやWannaCryなどがあります。

ボットネット

ボットネットは「ロボットネットワーク」を短縮した言葉です。ボットネットは、PCの所有者の許可なく、所有者が知らないうちにインターネットで自動タスクを実行するよう、マルウェアに感染させられたコンピュータネットワークです。

ボットネットの所有者がこちらのPCを制御すると、悪意ある活動にPCが利用されます。以下にその例を挙げます。

  • 金銭的利益のため、サードパーティのウェブサイトで偽りのトラフィックを生成する。
  • ウェブサイトを停止に追い込むため、こちらのPCの電力を使って分散型サービス妨害(DDoS)攻撃に関与させる。
  • 何百万ものインターネットユーザーにスパムメールを送る。
  • 詐欺や個人情報窃盗を行う。
  • PCやサーバーを攻撃する。

PCは、マルウェアをダウンロードする添付ファイルを開いたり、マルウェアが仕掛けられたウェブサイトを訪問したりするなど、他のタイプのマルウェアに感染するのと同じ方法でボットネットの一部になります。マルウェアは、ネットワークを介して1つのPCから他のPCへと広がります。ボットネットのボット数には幅があり、ボットネット所有者が保護されてない機器をどれだけ感染させられるかによります。

公共の場や自宅でのWi-Fiの脅威

公共の場のWi-Fiにはリスクが伴います。それは、コーヒーショップやショッピングモール、空港やホテル、レストランなどのネットワークはセキュリティが手薄であったり、そもそもセキュリティ対策がなされていなかったりするからです。セキュリティ対策が取られていないということは、サイバー犯罪者や個人情報窃盗犯にオンラインで何を行っているか監視されたり、パスワードや個人情報を盗まれたりする可能性があるということです。公共の場のWi-Fiには、他にも次のようなリスクがあります。

  • パケットスニッフィング – 攻撃者が、ネットワークで送信される暗号化されていないデータを監視して、盗み見る。
  • 中間者攻撃 – 攻撃者がWi-Fiホットスポットに不正にアクセスし、被害者とホットスポットとの通信に割り込んで、送信されるデータを傍受したり、改ざんしたりする
  • 不正なWi-Fiネットワーク – 攻撃者が無料Wi-Fiの形でハニーポットを仕掛け、貴重なデータを入手する。攻撃者のホットスポットが、ネットワークでやり取りされるすべてのデータのルートとなる。

自宅のWi-Fiネットワークの場合は、ネットワークハードウェアがあるため、誰かに盗み見られているのではないかと過度に心配する必要はありません。それでも、依然脅威はあります。米国では、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に、ユーザーのデータを販売することが認められています。そのデータは匿名化されているとはいえ、インターネットのプライバシーとセキュリティを重視する人にとっては、やはり不安を抱かせるものです。自宅にVPNを構築すれば、部外者があなたとあなたのオンライン活動とを関連づけるのはより難しくなります。

インターネットを楽しむ人物

オンラインでデータを守る方法

どうすればインターネットを保護できるのか、また、どうすればオンラインでデータを守れるのかとお悩みなら、インターネットセキュリティに関する実施可能な実用的なヒントをご紹介しましょう。

可能な限り多要素認証を有効にする

多要素認証(MFA)は、オンラインアカウントにアクセスする際にユーザーに2つ以上の確認方法を求める認証方法です。多要素認証は、単にユーザー名またはパスワードを求めるだけではなく、以下のような追加の情報を求めて確認を強化します。

  • ウェブサイトの認証サーバーがユーザーのスマートフォンやメールアドレスに送信する、追加のワンタイムパスワード。
  • セキュリティのための個人的な質問への回答。
  • 指紋、音声認識や顔認識といったバイオメトリックデータ。

多要素認証は、サイバー攻撃を成功させる可能性を低減します。自身のオンラインアカウントの安全確保のため、可能であれば、多要素認証を行うのが良いでしょう。また、インターネットセキュリティに役立つ、Google AuthenticatorやAuthyといったサードパーティの認証アプリを活用することも検討してみてください。

ファイアウォールを活用する

ファイアウォールは、PCと、インターネットといった他のネットワークとの間のバリアとして機能します。ファイアウォールは、望まないトラフィックを阻止し、PCが悪意あるソフトウェアに感染するのも防ぎます。多くの場合、オペレーティングシステムやセキュリティシステムには、ファイアウォールがプレインストールされています。自動更新を行うよう構成された設定でこれらの機能を有効にし、インターネットセキュリティを最大化するのが良いでしょう。

ブラウザを慎重に選ぶ

ブラウザはWebへの主要な入り口であるため、インターネットセキュリティで重要な役割を担います。安全かつデータが漏洩しないよう保護できるものでなければ、優れたウェブブラウザとは言えません。報道の自由財団は、市場に出回っているウェブブラウザのセキュリティ上のメリットとデメリットを明らかにした詳しいガイドを財団のウェブサイトにまとめています。

強力なパスワードを作成し、安全なパスワードマネージャーを利用する

強力なパスワードはインターネットセキュリティの維持に役立ちます。強力なパスワードとは次のようなものです。

  • 長い – 少なくとも12文字、理想的にはそれ以上の長さがある。
  • さまざまな文字、すなわち、大文字、小文字に記号や数字を組み合わせている。
  • 連番(「1234」など)あるいは誕生日やペットの名前など、自分を知っている人間なら推測可能な個人情報を使うなど、わかりやすいものを避けている。
  • キーボードの操作履歴を残さない。

今や、「password」を「p@ssw0rd」といったように、文字や数字を似たような文字に置き換えるだけでは不十分です。ハッカーはそんなことは承知です。パスワードを複雑でややこしくすればするほど、見破るのは難しくなります。すべてのパスワードを安全な1カ所のオンラインアカウントで生成し、保存、管理するパスワードマネージャーの利用も役立ちます。

パスワードを他人と共有したり書き留めたりすることは避け、パスワードを明かさないようにします。すべてのアカウントに同じパスワードを使用しないようにし、定期的に変更することも忘れないでください。

機器にインストールしたセキュリティプログラムを最新の状態に保つ

インターネットセキュリティウィルス対策は、オンラインでのプライバシーとセキュリティの確保にとって非常に重要です。非常に優れたインターネットセキュリティソフトウェアは、さまざまな種類のインターネット脅威から守ってくれ、オンラインでデータも保護してくれます。ウイルス対策ソフトウェアを最新の状態に保つことも重要です。最新のプログラムのほとんどが、最新のインターネットセキュリティ脅威に対応できるよう自動で更新を行います。

オンラインで家族を守る方法

有害なコンテンツや不適切なコンテンツ、有害な接触や不適切な接触、そして悪意あるソフトウェアや攻撃から子どもたちを守るインターネットセキュリティは、子どもたちにとって極めて重要です。インターネットを安全に利用するにはどうすればいいかを子どもたちに教えることも、子どもたちの安全に役立ちます。

子どものためのインターネットを安全に利用するためのヒント

子どもたちはますますインターネットに時間を費やすようになっており、インターネットで身の安全を守る方法を教えておくことが重要です。パスワードを明かしてはいけない理由や個人情報を公表してはいけない理由を説明するなど、どういった情報をインターネットで公開してはいけないかを理解させることが最も重要です。PCを、大人の目が届き、利用を監視できるみんなが集まる場所に置くことが、子どもたちが安全にインターネットを利用できるようにするのに役立ちます。

子どもたちの多くがYouTubeビデオを楽しみます。そこで、その視聴体験を安全なものにするため、YouTubeペアレンタルコントロールを利用します。あるいは、YouTubeの子ども専用アプリ、YouTube Kidsを利用するのもいいでしょう。このアプリでは、子どもがより使いやすいインターフェースを提供し、アプリ上のビデオは、幼い子どもたちにふさわしいものとなるよう、人間のモデレーターと自動フィルタとの連携によって検閲済みです。

インターネットを楽しむ子ども

Eメールを保護する方法

Eメールは、人々が互いにやり取りできるよう、できる限り開きやすく、アクセスしやすいよう設計されています。このアクセシビリティの難点は、Eメールがある面で安全でなく、インターネットセキュリティの問題を引き起こそうとする攻撃者に利用される恐れがあることです。

Eメールセキュリティとは

Eメールセキュリティとは、Eメールアカウントや通信を不正アクセスや損害、漏洩などから守るための方法のことです。Eメールはマルウェアやスパム、フィッシング攻撃によく利用されることを考えると、Eメールセキュリティは、インターネットセキュリティの重要な側面と言えます。

スパムメールへの対処法

迷惑メールとも呼ばれるスパムメールは、メッセージを大量に勝手に送りつけてくるものです。ほとんどのEメールプロバイダが、アルゴリズムを使ってスパムメッセージを除外していますが、それでも相変わらずスパムメールが受信ボックスに届きます。これに対しては、以下の対策を取ります。

  • スパムメールをスパムとしてマークする – Eメールプロバイダは、これをスパムフィルタリングの改善に役立てることができます。メッセージをスパムとしてマークする方法は、Outlook、Gmail、Appleメール、Yahoo!メールなど、どのEメールクライアントを利用しているかによって異なります。
  • 絶対にスパムメールのリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりしない。そうしてしまうと、自身の機器にマルウェアをダウンロードすることになりかねません。少なくとも、自分のメールアカウントがアクティブであることをスパムの発信者に知らせることになり、スパムメールをもっと送ろうという気にさせてしまいます。
  • Eメールアドレスを公開する場合には、注意する。Eメールのサインアップやサブスクリプションを申し込んだりするためだけに使う、友人や家族とのやりとりに使うものとも、仕事用に使うものとも異なる、二次的な、使い捨てのEメールアカウントを作っておくと良いでしょう。
  • 多くのEメールプロバイダがプライバシー設定を提供している – これらの設定を見直し、自分が安心できるレベルに設定されているか確認してみてください。
  • サードパーティのEメールスパムフィルタを検討する。Eメールプロバイダのスパムフィルタとサードパーティのスパムフィルタアプリの2つのフィルタを経てEメールが届くため、サイバーセキュリティの層が厚くなります。

スパムメールに手を焼いているという状態なら、お使いのEメールアドレスがデータ漏洩で流出している可能性があります。その場合は、Eメールアドレスを変更することをおすすめします。

ネットワークセキュリティ

ネットワークセキュリティとは、ネットワークとデータの使いやすさと完全性を保護するための活動のことです。インターネットセキュリティはさまざまな脅威を対象にし、その脅威がネットワークに侵入したり広がったりするのを阻止します。

Wi-Fiルーターを安全に設定する方法

Wi-Fiルーターはインターネットセキュリティの最も重要な要素です。すべての発信トラフィックと着信トラフィックをチェックし、スマートフォンやPC、その他の機器からのWi-Fiネットワークへのアクセスを制御します。ルーターのセキュリティは近年向上していますが、それでも、インテ―ネット保護を強化できる対策はあります。

ルーターのデフォルト名やログイン情報など、ルーターのデフォルト設定を変更することは、対策の重要な第一歩です。そうすることで、ルーターを積極的に管理していると示せるため、自身のWi-Fiネットワークがハッカーの標的にされる可能性を抑えることができます。

Wi-Fiルーターのセキュリティ強化のために無効にできる機能や設定はいろいろあります。リモートアクセスやユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ、ワイファイ・プロテクテッド・セットアップなどの機能はいずれも、マルウェアプログラムに利用される恐れがあります。これらの機能は便利ではあるものの、無効にすることでホームネットワークをより安全に保てます。

公共のWi-Fiを利用する場合は特に、VPNの活用を検討する

公共のWi-Fiを利用する場合にオンラインで自身のデータを守る最も優れた方法は、仮想プライベートネットワーク(VPN)を活用することです。VPNは、利用者とVPNサービスが運用するリモートサーバーとの間に暗号化トンネルを築きます。すべてのインターネットトラフィックはこのトンネルを通して行われるため、データを安全に保てます。VPNでパブリックネットワークに接続すれば、同じネットワークに接続する他の人々に自らのインターネット上の活動を覗かれる心配がなくなり、インターネット保護を強化できます。

ネットワークセキュリティとIoT

Internet of Things(IoT)は、インターネットに接続し、データを収集したり共有したりできるPCやスマートフォン、サーバー以外の物理的機器を説明するのに使われる言葉です。IoT機器には、ウェアラブルなフィットネストラッカー、スマート冷蔵庫やスマートウォッチ、AmazonのEchoやGoogle Homeといった音声アシスタントなどがあります。2026年までに、世界で640億台のIoT機器が設置されると推定されています。

インターネットに接続されているこういった機器のすべてが、情報を漏洩させる新たな機会を生み出しています。IoTを通じてこれまで以上に多くのデータが共有されているだけでなく、それらのデータが機密性の高いものである場合も少なくありません。これは、インターネットセキュリティ脅威について知っておく必要があること、そして、優れたサイバーセキュリティハイジーン(衛生管理)を行う必要もあることを明確に示しています。

モバイルインターネットセキュリティ

モバイルセキュリティとは、スマートフォンやタブレットといったモバイル機器でデータの安全を確保するのに用いられる技術のことで、インターネット保護の要素の1つです。

スマートフォンが盗聴されているかどうかを知る方法

お使いのスマートフォンは、改造やルート化が行われている場合は特に、盗聴に対して脆弱である可能性があります。盗聴によって、第三者に通話内容を聞かれてしまったり、メッセージを読まれてしまったりします。スマートフォンがハッキングされているのではと心配なら、通話時にいつもと違う背景雑音がある、いつもよりバッテリーの消耗が速い、動作がおかしいといった兆しに注意します。

操作していないのにスマートフォンのスイッチが勝手に入ったり切れたり、インストールした覚えのないアプリが表示されたりしたら、それは、誰かが自分のスマートフォンにアクセスしているということです。文字化けした文字や数字が並んだSMSメッセージが届いたり、電話代の請求が通常より高かったりした場合も、盗聴されていることが疑われます。

自身のモバイルセキュリティに不安がある場合は、こちらのモバイルセキュリティについてのアドバイスもお読みください。

なりすまし電話とは - どうすれば防げるか

なりすましの場合、サイバー犯罪者は、大抵、信頼できる情報源からの情報だと信じ込ませようとします。身分を偽るために相手の電話の発信者番号に表示される情報を意図的に偽るのが、なりすまし電話です。被害者に地元の番号または知っている番号だと思わせるのが狙いです。

なりすまし電話を防ぐため、電話会社が詐欺電話の特定と予防に役立つサービスやアプリを提供しているかチェックしてみてください。どこからかかってきた電話か確認するのに役立つRoboKillerやNomoroboといったサードパーティアプリを検討してみてもいいですが、これらのアプリでは、自らの個人情報をアプリに提供する必要があることを知っておいてください。

知らない番号から電話がかかってきたときは、多くの場合、出ないのが一番です。詐欺電話に応答してしまうのは、いいカモだと思われてしまうため、よくありません。

スマートフォンからスパイソフトウェアを削除する方法

スマートフォンにスパイウェアがインストールされている兆候がある場合、スマートフォンにインストールされているアプリを調べます。よく分からないアプリやインストールした覚えがないアプリを削除します。

スマートフォンのオペレーティングシステムを更新することも役立ちます。また、工場出荷時の設定に戻すという、より思い切った手段も同様です。この方法は不都合を生む可能性がある一方、セキュリティに問題が生じていると感じるのであれば、やる価値があります。

カスペルスキー インターネットfor Androidを使えば、アンドロイド搭載端末にインストールされたマルウェアを特定して削除できます。アンドロイドからウイルスを除去する方法を詳しく説明した記事では、マルウェアを手動で削除する方法についても説明しています。

インターネットを安全に利用するためのヒント:オンラインで自身を守る方法

では、インターネット保護の最善の方法とはどのようなものなのでしょうか。 インターネットセキュリティ脅威やさまざまな種類のインターネット攻撃から自身を守るため、以下のベストプラクティスを行いましょう。

24時間体制で守ってくれるインターネットセキュリティソフトウェアを活用する

非常に優れたインターネットセキュリティソフトウェアは、ハッキングやウイルス、マルウェアといったさまざまなインターネット脅威から守ってくれます。包括的なインターネットセキュリティ製品なら、機器の脆弱性を特定し、乗っ取られないようサイバー脅威を阻止し、差し迫った危険を隔離して排除できます。

インターネットでのプライバシーを確保できるよう、ウェブカメラへのアクセスを阻止する

ウェブカメラハッキングとは、ハッカーにモバイル機器やPCのカメラにアクセスされ、こちらの様子を録画されてしまうことです。このインターネット脅威は、「カムフェクティング」と呼ばれます。被害者が不正にアクセスされていることに気づかないうちに行われている場合がほとんどですが、この脅威の摘発数はそれほど多くなく、実態は不明のままです。

ウェブカメラへのアクセスを阻止するアナログな方法の1つが、粘着テープを使う方法です。しかし、多くの人が日々仕事でビデオ会議を行ったり、連絡を取り合ったりする場合は、このやり方は実用的ではありません。それよりはるかに優れた防止方法が、ウェブカメラ保護を提供するウイルス対策ソリューションを活用することです。カスペルスキー インターネット セキュリティには、この機能があります。また、使用していない場合にPCの電源を切るのも、良い対策です。

マルバタイジングから守ってくれる広告ブロッカー

広告ブロッカーはWeb広告を削除します。広告が表示されないようにすることで、害を及ぼす恐れのある広告を見たり、クリックしたりするリスクを排除できます。広告ブロッカーには別のメリットもあります。例えば、機器に保存されるcookie数を低減できる、トラッキングが減り、インターネットでのプライバシーが向上する、帯域を節約できる、ページの読み込みが速くなる、モバイル機器のバッテリー寿命が延びるなどです。

広告ブロッカーには、無料のものもあれば、有料のものもあります。知っておいてほしいのは、すべての広告ブロッカーがあらゆるオンライン広告をブロックできるわけではないこと、また、広告ブロッカーを有効にすると適切に動作しないウェブサイトもあるということです。ただし、広告ブロッカーで、特定のウェブサイトのオンライン広告を許可することは可能です。

ペアレンタルコントロールで家族全員を守る

ペアレンタルコントロールは、子どもがインターネットで見るコンテンツを親が管理できるようにする設定のことです。プライバシー設定と併せてペアレンタルコントロールを利用すれば、子どもたちのインターネットセキュリティを向上させることができます。ペアレンタルコントロールの設定方法は、プラットフォームや機器によって異なります。Internet Mattersでは、各プラットフォームのステップバイステップガイドをまとめて提供しています。カスペルスキー セーフキッズといったペアレンタルコントロールアプリの活用も検討してみてください。

PCクリーナー

PCクリーナーは、不要な一時ファイルやプログラムをシステムから削除するツールです。カスペルスキーには、ほとんど使用しないあるいは同意した覚えがないのにインストールされているアプリケーションやブラウザ拡張機能を特定して削除できるPCクリーナー機能が組み込まれています。

プラットフォームを超えた保護

今日のインターネット保護は、PCやスマートフォン、タブレットなど、インターネットへの接続に使用する機器をすべて対象にする必要があります。ウイルス対策プログラムを複数の機器にインストールでき、インターネットセキュリティ脅威からプラットフォームを超えて保護できるのが、最も優れたインターネットセキュリティソフトウェアと言えるでしょう。

安全なオンラインバンキングとオンラインショッピング

覚えておく必要のある、オンラインショッピングセキュリティに関するヒントを以下に挙げます。

  • 安全なウェブサイトで取引を行うようにする。URLは、http://ではなく、https://で始まっていること。httpsの「s」は、「secure(安全な)」という意味で、そのサイトがセキュリティ証明書を取得していることを示しています。また、アドレスバーの左には、南京錠のアイコンが表示されているはずです。
  • URLを慎重に確認する – 犯罪者は、正規のURLに似たURLを使って偽のウェブサイトを作成します。多くの場合、人々を欺くため、正規のURLの文字を1つか2つ変更します。
  • 公共のWi-Fiを利用する場合には、財務情報を提供しない。

オンラインバンキングセキュリティに関するヒントは、次のとおりです。

  • オンラインショッピングと同様、公共のWi-Fiを利用する場合には、個人情報や財務情報を提供しない。
  • 強力なパスワードを設定し、パスワードを定期的に変更する。
  • 可能であれば、多要素認証を活用する。
  • フィッシング詐欺の被害に遭わないよう、Eメールのリンクをクリックするのではなく、銀行のURLを自分で入力するか、銀行のアプリを使用する。
  • 銀行の取引明細書を定期的にチェックして、覚えのない取引がないか確認する。
  • オペレーティングシステムやブラウザ、アプリケーションを最新の状態に保つ。そうすれば、見つかった脆弱性にパッチが適用されます。
  • カスペルスキーが提供する製品など、堅牢なインターネットセキュリティ製品を活用する。

多くの時間をインターネットに接続して過ごす現代の社会では、インターネットセキュリティは重要な問題です。インターネット脅威を克服する方法やさまざまな種類のインターネット脅威について知っておくことが、安全にインターネットを利用するための、また、オンラインで自身のデータを守るためのカギです。

カスペルスキー インターネットセキュリティは、2021年度インターネットセキュリティ製品部門でベストパフォーマンスと保護の2つのAV-TEST賞を受賞しました。カスペルスキー インターネットセキュリティは、すべての試験において、サイバー脅威に対する極めて優れたパフォーマンスと保護を示しました。

関連製品:

関連記事:

インターネットセキュリティとは―オンラインで自分自身を守るために気をつけること

インターネットセキュリティとは、インターネットを安全に利用することです。インターネットにおけるセキュリティやプライバシー、インターネット上の攻撃の種類、オンラインでデータを保護する方法についてご紹介します。
Kaspersky logo