この国際的なイベントは、ゲーム形式の対サイバー攻撃演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation」を使用したコンテストで、参加者はさまざまなサイバー攻撃に対処するゲーミフィケーションを体験することができます。コンテストはサイバーセキュリティに興味を持つ大学生や高等専門学校生を対象としており、英語で開催されます。
[本リリースは、2022年10月27日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]
グローバルなサイバーセキュリティ企業であるKasperskyはこのたび、「KIPS Student Championship 2022」をオンラインで開催します。この国際的なイベントは、ゲーム形式の対サイバー攻撃演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation(以下KIPS、キップス)」を使用したコンテストで、参加者はさまざまなサイバー攻撃に対処するゲーミフィケーションを体験することができます。コンテストはサイバーセキュリティに興味を持つ大学生や高等専門学校生を対象としており、全て英語で開催されます。
サイバーセキュリティ業界の急成長に伴い、同業界で働く専門家の需要も増え続けています。International Information System Security Certification Consortium (ISC)2が実施した2022年サイバーセキュリティ人材調査(英語)によると、サイバーセキュリティ人材の不足は前年比で26.2%増加しています。さらに、人材が不足している組織の従業員の半数は、このことがサイバー攻撃を受けるリスクの上昇につながると感じています。当社は、この人材不足に対処するために、サイバーセキュリティ業界がより多くの若者がサイバーセキュリティの仕事に就くことを奨励するとともに、適切なスキルを身に付けるために取り組むことも必要だと考えています。
このような背景から、当社は、より高度なサイバーセキュリティのスキルを持つ学生を育成するための活動をグローバルで継続的に行っています。その一環として、ゲーム形式の対サイバー攻撃演習KIPSを用いた国際コンテスト「KIPS Student Championship」を毎年開催しています。このコンテストでは、企業や組織の業績や収益を考慮しながらサイバー攻撃への効果的な対処と実践方法を学ぶことができます。
参加チームはKIPSの三つの異なるシナリオにおいて、自身の知識とスキルを試すユニークな機会を得ます。シナリオごとにさまざまな状況下でサイバーインシデントに遭遇し、それに対応しつつ決められた期間内での生産性を競います。2021年度は、アルジェリア、ブラジル、エチオピア、フィンランド、フランス、ドイツ、ヨルダン、ケニア、マレーシア、ナイジェリア、ロシア、シンガポール、スペイン、英国など14カ国から55のチームが参加し、マレーシアのマラッカ技術大学チームが優勝しました。
■「KIPS Student Championship 2022」概要・参加登録締め切り:11月10日(木)
・コンテスト
ファーストステージ:11月17日(木)、セカンドステージ:11月24日(木)、決勝戦:12月1日(木)、いずれも午後8時~10時(日本時間)の予定です。
・一つの大学や高等専門学校を代表する学生チーム(4~6人)が対象です。年齢制限はありません。
・大会はオンライン、すべて英語で開催されます。
・上位3チームには以下の賞がチームメンバーそれぞれに授与されます。
- 1位:ギフトカード(500米ドル分)とKaspersky Academy※のKaspersky Online Cybersecurity Training Platformのトレーニング1ライセンス
- 2位:ギフトカード(300米ドル分)
- 3位:ギフトカード(200米ドル分)
当コンテストについての詳細と参加登録、お問い合わせは、「KIPS Student Championship 2022」のページをご覧ください。
当社の教育プロジェクトであるKaspersky Academyのマネジャー エフゲーニヤ・ルスキフ(Evgeniya Russkikh)は次のように述べています。「KIPS は当社のサイバーセキュリティ・ゲームとして有名で、サイバーセキュリティの専門家だけでなく、世界中で経営者や外交官までが参加しています。ゲーミング、トレーニング、サイバー攻撃対応体験のユニークな組み合わせを提供し、若い人材が参加することは非常に重要です。私たちは、より安全な未来を築くために、間もなく私たちの仲間となる高度な訓練を受けた若い世代の専門家を送り出すことができます」
■ Kaspersky Interactive
Protection Simulation(KIPS)とは
KIPSはゲーミフィケーション理論に基づいて開発された、ゲーム形式の対サイバー演習です。高い没入感によって短い時間で高い学習効果が得られるように設計されており、サイバー攻撃を受けている企業や組織の運用上のリスクや、投資に見合った有効な対策が学べます。
・参加者はグループに分かれ、条件や指示が書かれた複数枚のカードと決められた予算、作業時間を有効に使い、発生するインシデントに対応しつつ5週間という仮想期間内での生産高を競います。ゲーム終了後には、どのような対策が適切だったのか、また攻撃者のシナリオと各グループの打ち手を比べながら、参加者全員がゲーム上で発生した事象に対する考察と理解を深めます。
・ゲームは組織のセキュリティ担当者だけでなく、経営者や重要インフラの現場担当者を含むあらゆるレベルの関係者を対象としており、サイバー脅威への共通の理解を深めることが可能です。
・結果はスコアで表されるため、サイバーインシデントへの対処能力の可視化が可能です。実施に必要な時間は約2時間です。
・2014年から提供を開始しており、国内のさまざまな企業や組織、教育機関などで実施され、高い評価を得ています。これまでに浄水場、発電所、一般企業、自治体、銀行、石油ガス、運輸、GDPRの各シナリオを日本語で提供しており、ゲームボードを活用した集合研修形式とオンライン形式の2種類の実施方法を選択できます。
・KIPSの詳細は、こちらのPDFでご覧いただけます。
・KIPSの紹介動画(英語)はこちらでご覧いただけます。
※ Kaspersky Academyは、サイバーセキュリティ分野における才能ある若者の支援と育成を目的としたプロジェクトです。若者が数々のトレーニングプログラムに参加し、知識を深め、スキルを磨くとともに、サイバーセキュリティ業界の人々とコミュニケーションを取る機会を提供しています。